鎌倉街歩き1
− 北鎌倉から鶴岡八幡宮 −

【年月日】

2018年6月3日
【同行者】 単独
【タイム】

北鎌倉駅(8:10)−円覚寺(8:30)−東慶寺(8:57)
−浄智寺(9:25)−建長寺(10:01)−覚園寺(10:52-11:54)−鶴岡八幡宮(13:26)
−鎌倉駅(12:51)

【地形図】 戸塚 鎌倉  ルート地図

 鎌倉とはもっと賑やかな観光地かと思っていたが、北鎌倉駅周辺はそうでもなく、静かな佇まいの街だった。
 観光客はそれなりに歩いていたが、おおむね日本人か、少数の西洋人だった。

 駅を降りてまずは円覚寺へ向かう。
 開門直後だったので人も少なく、重厚な境内をゆっくり見て回ることができた。

 奈良や京都の大寺院のように広大な盆地に建てられているのでなく、緩やかな斜面に建物が配置されている。
 鐘楼まで登れば、ちょっとした展望がひらけるが、そこから見える風景は、ごく普通の里山だった。

円覚寺山門(大きな写真)
東慶寺のドクダミ(大きな写真)

 踏切を渡り、南へ向かうと東慶寺。
 ここは花が美しいお寺だった。

 ここも山ぎわの小さな谷に展開されたお寺で、斜面の岩一面についたイワタバコが、みごとに咲き競っていた。
 本堂裏のイワガラミ群落もみごとだった。

東慶寺のイワタバコ1(大きな写真)
東慶寺のイワタバコ2(大きな写真)

 道路に戻り、踏切の手前を右に入ると、浄智寺。
 ここも静かで、石段を登って広い境内をゆっくり散策できた。

 線路を渡り、少し歩くと観光客の密度が高くなり、左手に建長寺の山門が見えてくる。
 巧妙にして巨大な伽藍もさることながら、ほぼ中央に並び植えられたビャクシンの大きさには、驚倒した。

 蘭渓道隆お手植えという説明書きが立っていたが、ホントかもしれない。

 全体像がつかめないほど広い境内を登っていくと、いつしかお寺の裏手のようなところに出る。
 そこは境内なのか住宅地の一角なのか、よくわからない。

建長寺山門(大きな写真)
建長寺のビャクシン(大きな写真)

 ともかく緩やかに登っていくと、傾斜が強くなり、最後は石段となって、烏天狗の銅像がたくさん立つ、なんとか坊という奥の院的なお堂に登りつく。
 ここはすでに、裏山の尾根近くで、市街地の向こうに海が見え、富士山展望地なる地点もあったが、雲がやや多く、すっきりした富士山は見えなかった。

 覚園寺へはここから尾根(天園ハイキングコース)へ登って、支尾根を越す。
 ごく普通の里山だが、侵食が進んで、岩が露出したところもあって、それなりに面白かった。

建長寺から尾根への道にて(大きな写真)
鎌倉市内を望む(大きな写真)

 覚園寺への下り道で、リスのような小動物がゴシゴシと叫びながら飛び回っていた。
 あれはリスなんだろうか。

 覚園寺は自由に拝観するのでなく、ワンクール一時間でお坊さんが境内を案内してくれるシステムになっていた。
 巨大な寺院でないので、仏像や堂宇や植物についてワンセットで理解することができ、なかなかよいシステムだと思った。
 仏像は致し方ないが、境内の写真撮影を禁じられているのは残念だった。

 源頼朝墓を見たあと、最後は鶴岡八幡宮に行った。
 お昼近くなったので、観光客ばすこぶる多く、警備会社の人が観光客の整理に忙しそうだった。
 境内がでかいということはわかったが、とりあえず警備員と人の流れに身を任せ、グルっと回ったら、自然に道路へ押し出された。

 鶴岡八幡宮以外はなかなか面白かったので、また鎌倉を歩いてみたい。