花粉の嵐
− 高松山から新松田 −

【年月日】

2018年3月4日
【同行者】 単独
【タイム】

田代向バス停(9:34)−ヒネゴ沢乗越(11:06)−高松山(11:24-12:01)−尺里峠(12:29)
−最明寺史跡公園(13:12)−新松田駅(14:14)

【地形図】 秦野 山北  ルート地図

 小田急線から丹沢にアプローチしたのは27年前の主脈縦走以来だ。
 その時はいったん都心に出て新宿から小田急に乗ったと記憶する。
 それは、考えただけで疲れるアプローチで、とても日帰り登山で使おうとは思えない。
 時間的に大差はないのだが、今回は、気分的に楽な横浜線経由で行ってみた。

 よく晴れた日曜日だけあって、寄行きのバスの乗客のほとんどはハイカーだった。
 田代向で10人以上が降りたと思うが、歩き始めてから高松山に着くまで、ハイカーにはあまり会わなかった。

 ヒネゴ沢乗越までは「はなじょろ道」という看板がいたるところに出ているので、迷うところは全くない。
 このところ、ルートに気を使う山歩きが続いていたのだが、今回は何も考えずにただ歩いていくだけだった。

 かなり長く車道を歩いて、ヒネゴ沢出合から山道に入る。
 概ね沢に沿う道で、最初から最後まで植林帯が続く。

ミツマタの開花には早い(大きな写真)
富士山(大きな写真)

 尾根に上がっても基本的にはヒノキ林で、展望もなし。
 ミツマタの小群落が見えるが、開花にはまだ早い。
 防獣柵に囲まれてちょっと荒れた感じの尾根を行くと、ビリ堂への分岐を分け、まもなく高松山に着いた。

 山頂はかなり広く、南側から西側にかけて切り開かれており、箱根の山と富士山が望めるようになっていた。
 どこから登ってきたのか、ハイカーはすこぶる多かった。
 そろそろ富士山を見たいと思ってこの山に登ってきたので、富士山が見えたのはよかったのだが、南西から非常に強い風が吹いていた。

 防寒着を着込んでピークの北側で大休止にしたが、数日前に間伐されたばかりらしく、風でオガ粉が舞い上がり、食器類に飛び込んでくるのには閉口した。
 当然ながら切り捨て間伐で、直径1尺ほどの大木を含む立派なヒノキが倒されたままになっていた。

 山頂から尺里峠への下りには雑木もある程度残っていた。
 尺里峠には車道が登ってきており、自動車も数台とまっていた。

桜平の大ヤマザクラ(大きな写真)
尺里峠の馬頭尊(大きな写真)

 高松への破線路は林道で、すぐに高松集落の一角。
 ここもいいところだが、暮らすのは大変だろう。
 コンクリ道をずっと下って、車道を渡り、今度は作業道のような道を登る。

 作業道が林道のような広い道になり、さらに新しく造成された道路になる。
 右手に池が見えるところで階段を下ると最明寺史跡公園という施設で、ここからは完全に車道歩きとなる。

河津桜(大きな写真)
東名高速下の馬頭尊(大きな写真)

 相変わらず植林地ばかりな上、草花も咲いておらず、興を惹くものがあまりない中、下っていくと、西平畑公園の一角に出る。
 ここは桜祭りで大混雑していたので、土産にみかんを買っただけでパス。
 桜祭りの方へは行かなかったが、ところどころに植えられた河津桜は、ちょうど満開状態だった。

 さすがに都会だけあって、あまり待たずに電車が来た。
 それはともかく、この春初めての花粉大飛散の日にあたっていたため、登山中だけでなく、電車のなかでも悲惨だった。