松の木沢ノ頭に届かず
【年月日】 |
2017年1月21日-22日 |
【同行者】 |
全部で11名 |
【タイム】 |
一日目 土合山の家で幕営
二日目 土合山の家(5:33)−松の木沢ノ頭(7:48-8:10)−土合山の家(10:33)
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【地形図】 |
水上 茂倉岳 ルート地図
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水上あたりから積雪が多くなり、土合では小雪がまだ降っていた。
とはいえ、風がさほどでもなかったので、ひどい天気ではなかった。
土合山の家に到着後、すぐに設営。
昼食後、除雪後積み上げてあった雪壁を利用して、雪洞掘りを行った。
部分的に氷化した雪があってスノーソーが入らず、ずいぶん時間がかかり、日没までに完成するのは無理そうだったので、雪洞泊はあきらめ、夕食の支度にかかった。 公開されている気象データが土合と最も近いのは、藤原だろう。
藤原のデータでは、冬型だった21日の最低気温が氷点下9.0度、最高は0.2度。
弱い移動性高気圧だった22日の最低気温は氷点下13.0度、最高は2.6度だった。
いずれも、この冬の底に近い寒さだったようだ。
翌朝起きてみると、テント・フライはバリバリに凍っていた。
明るくなってみると、天気は思っても見なかった快晴で、純白に化粧した谷川連峰の主稜線や白毛門が青空にくっきりと映えているのだった。
最初はブナ林の急登だ。
ここはまだ若ブナなのだが、ブナと雪はよく似合う。
そして、ネズコ林。
たくさん着込んで登り始めたので暑くて仕方がなかった。
出発が遅れたために、松ノ木沢ノ頭はおろか、中間点の平坦地まで登るのも厳しくなった。
デッドタイムを9時半と想定していたのだが、下りに思ったより時間がかかることも考え、9時ちょっと前に小展望地に着いたので、登高はそこまでとした。
ちょうど正面に谷川岳と一ノ倉岳がそびえ、天神平スキー場もよく見える、いい場所だった。
雪の尾根を下降するのは容易かと思ったが、傾斜が急なため、意外に苦戦した。
尾根がやせており、滑落が許されない斜面である上、雪が柔らかく、スノーシューの制動が効かずに滑るところが多々あった。
まずまず早く山の家に戻れたので、帰りはゆっくりできた。
それにしても、冬山のフル装備は老体に、かなり堪えた。
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