上州武尊はスキー場の山

【年月日】

1991年10月23日
【同行者】 極楽蜻蛉と友人
【タイム】

タイムとらず

【地形図】 藤原湖、鎌田

 スキー場の看板がたくさんあり、それに導かれていくうちに登山口に着くといった感じ。
 国設武尊スキー場先で車を止めたとたん、パンクして空気が抜けはじめたので、とりあえずタイヤだけ交換して、ゲレンデを登りはじめた。

 雪崩が起きそうなほど急なゲレンデの一部にカラマツ林があり、そこでキヌメリガサやハナイグチがわずか出ているのをとりながら登って尾根の上に上がる。

 尾根の上もブルドーザのキャタピラのあとがついていて、完全に整地されていた。みると、ずっと上の方までリフトがかかっており、結局工事現場のようなところをずっと登っていくはめになった。天気はよかったのだが、コースは最悪だった。

 一番上のリフトのところで小休止。前方には至仏、日光白根、皇海山などがシルエットではあるがくっきり。

 そこからようやく山道。
 重機のオイルか薬品のような匂いがたちこめる中をずっと登ってきたので、山のぬかるみの匂いは何とも好ましい。

 道のまわりはネマガリタケと針葉樹が多く、きのこはまったくなし。
 登るにしたがって展望がさらに開け、武尊牧場付近や、旭小屋から登るルートなどにはブナがかなり残っているのがわかった。

 傾斜がゆるむと前武尊の頂上。展望はあまりよくない。
 すぐ先の高い岩のピークがあり、展望がありそうだったので、そちらへ向かう。

 少し下って鞍部に立つと、剣が峰への道はくずれているので通行止めだという立札が立っていた。ザックを置いて、裏から登る道はどうか見にいったが、トサカ岩の前にも通行止めの表示があった。

 もとのところから少し登ってみたが、頂上直下の岩場はザイルなしでは行きたくない感じだったので、登山は前武尊までとした。

 下りはなるべくブル道を通らないように下った。