大展望の尾根歩き
- 竜ヶ岳 -

【年月日】

2006年3月20日
【同行者】 Uさん
【タイム】

宇賀渓駐車場(9:25)−ホタガ谷入口(9:46)−竜ヶ岳(12:40)
−焼山橋(15:10)−宇賀渓駐車場堂(15:55)

【地形図】 竜ヶ岳 ルート地図

氷のオブジェ
狸の足跡?

 宿に泊まったおかげで、日頃の睡眠不足を一気に解消したのはいいが、ゆっくり出てきたので、やや出遅れ。
 ウィークデーとあって宇賀渓駐車場に自動車は一台もなかった。

 しばらくは林道歩き。
 目の下の宇賀渓は広い河原で、渓流という感じではない。

 しばらく歩いて、あずまやの建つホダガ谷出合の登山口。
 ここから山道。

 最初はカシ類、ヒイラギ、サカキ、ツバキなどの照葉樹林。
 このあたりがいかにも関西の山らしい。
 ショウジョウバカマのつぼみはまだ堅かった。

 途中からはずっとスギ林。
 ずいぶん奥まで植えたものだ。

 登山道はしっかり整備されているが、桟道の上にうっすらと新雪が積もってすべりやすい。
 ところところで肝を冷やしながら谷をからんでいく。

 水流が少なくなると植林がとぎれ、ミソサザイのさえずる落ち着いた流れとなるが、積雪も増えて登山道は不明瞭となる。
 雪の上には狸か穴グマの足跡が続いていた。

野鳥も多い
スズカカンアオイ

 水の音が聞こえなくなると、前方にはササ原が広がり、空が開ける。
 稜線が見えてくるが、目の前には広大な雪の斜面。
 かなり傾斜があるので、転ばないようにキックステップで登っていく。

 雪原を登りきると丈の低いササの斜面。
 後ろを振り向くと、平野のかなたに伊勢湾が望まれた。
 この尾根は、北側は灌木林で南側がササ原とはっきり分かれていて、面白い。

 すぐ北に昨日登った藤原岳。
 その左には厚い雪に覆われた御池岳。
 御池岳には雲がかかっており、時雪れているようだった。
 立派なツツジがたくさん生えているが、雪で折れているのも多い。

 展望のよい雪稜をしばしで竜ヶ岳。
 ここも大展望。
 奥美濃はもちろん、比良の山々までよく見えていた。
 鈴鹿南部の峰々も、もちろん一望。

 ゆっくりしたいところだが、北西からの風が強いため、しばらく下ったところで大休止。

 石榑峠への下りはかこう岩の白ザレ。
 峠からはしばらく車道を行き、小峠から熊谷沿いの道を下った。
 熊谷もかこう岩でできた、白い砂の渓だった。

 再び国道に出てからはずっと車道を歩いた。
 ひと気のない国民宿舎にさしかかると、つながれていない犬が出てきて吠えつくので閉口。
 子ども連れだと事故になりかねない。

 道ばたにはスズカカンアオイらしき花がいくつか咲いていた。