やや出遅れたかと思ったが、道路がすいていたので、まぁまぁの時間に歩き出すことができた。
人家のわきからスギ林の中に入り、右手に神社を見て、すぐに沢を渡る。
桟道や手すりなどはかなり傷んでいるので、あまり信用しない方がいい感じ。
沢沿いの登山道は、ツバキやカシ類など照葉樹の二次林。
このあたりは豪雪地帯なのに、暖かいのだろう。
スギ林と二次林とが交互に出てくる中を歩いていくと、沢がいくらかやせて来る。
左手斜面のスギには雪がついているのが見えるが、登山道にまだ雪はなし。
南から来る小沢に沿って急登。
尾根近くを登っているのに、すぐわきに流れがあるという、奇妙な感じ。
この不思議さも鈴鹿らしい。
小沢から離れると石灰岩を手がかりに登る急なところ。
尾根の上からは雪道となった。
ここからはアセビとアカマツの多い、ちょっと荒れた雑木林。
すぐに政所コースとの分岐。
日本コバの面白いのはここから。
アセビの中の道
|
登山道は地形図の破線路と異なっているので、正確な現在地は把握できないのだが、尾根と沢とが複雑に絡み合っており、ちょっとむずかしい練習問題に取り組まされる感じ。
やや下り気味に進むと、かなりの水量の沢が流れるような音がする。
ほとんど尾根の上を歩いていると思えるので、ことによるとイノシシの大群がササの中を移動しているのかと思い、しばらく立ち止まってみたほどだが、やはりそれは沢の音なのだった。
イワナが棲めそうなほどしっかりした流れが尾根近くを流れている。
本流のほかにも何本かの細流があり、それらを絡みながら行き、すこし登ったところが頂上直下の鞍部だった。
頂上は開けていたが、灌木が成長していて、展望はさほどではない。
それでも、雪をかぶった高い山が望めて、いいところだった。
帰りは政所コース。
おおむね植林地の尾根道だが、南側を巻いていくので、雪は少ない。
暖かな斜面では、雪の中でアセビが早くも、咲いていた。
大山谷林道への道を左に分け、ずっと下るとモミの木が多くなる。
急降下していくと政所(川西)集落に出た。
カキかクワの切り株にエノキタケが出ているのなどを見ながら、如来堂に戻った。