大ナゲシ三たび

【年月日】

2008年1月19日
【同行者】 多数
【タイム】

出合(7:53-8:06)−小倉沢(9:05-9:12)−赤岩峠(10:00-10:11)
−下段の岩場基部(10:37)−大ナゲシ(11:35)−下段の岩場基部
(12:15)−赤岩峠(12:25-12:30)−小倉沢(13:04-13:15)−出合(14:20)

【地形図】 両神山 ルート地図

凍った小滝

廃屋と赤岩岳

 秩父鉄道の下り始発は、三峰口駅で中津川行きのバスに接続している。
 中津川行きは一日3便しかないので、これはとてもラッキーなのだ。
 これに乗りさえすれば、朝8時前に出合のバス停に降りることができる。

 出合から小倉沢に行く道路が凍結しているのではないかと心配していたのだが、案じたほどのことはなかった。

 出合から小倉沢まで歩くのは初めてだ。
 垂直に切り立った神流川が曲がりくねっている。
 斜面は全て垂壁なので、尾根からヤブの中を下るのは不可能だ。
 車道は、渓に沿ってつけられているのだが、渓に忠実に行くよりトンネルでショートカットした方が早いのか、ところどころでトンネルをくぐる。

 道路の山側ののり面はコンクリート吹き付けの上、防石ネットがかけられているが、とがった転石がネットの下にたまっている。
 水抜きパイプの先から赤い錆が流れているから、このあたりは鉄の鉱脈なのだろう。

 道路わきからしみ出た水は、つららを作って若い人たちを喜ばせる。
 長い雁掛トンネルを出ると、ニッチツ鉱山の小倉沢事業所で、石灰岩採掘のプラントが動いていた。

小倉沢上から剣ヶ峰

鉱山郵便局(大きな写真)

 峠道の入口でひといき入れ、植林地を登っていく。
 かなりのハイペースで、ついていくのがやっとだった。

 植林地上部から両神山・剣ヶ峰が見える。
 大ナゲシまで登ってしまうと、赤岩岳に遮られて、剣ヶ峰は見えないのだ。

 赤岩峠まで登ると、尾根道が薄く冠雪しているのがわかったので、ここで軽アイゼンを装着。

 軽アイゼンのおかげでスリップもなく順調に登降し、問題の岩場。
 まずは自分が先に登ってロープをかけたのち、一人ずつが登った。
 怖いという人にはシットハーネスをつけ、確保した上で登ってもらったが、どうしても登れない人は、岩場の基部で待機ということにして、山頂に向かった。

 薄く曇ってはいたものの、山頂からは、奥秩父や八ヶ岳などが見えていた。
 ゆっくりしたかったが、岩場基部で待っている人がいるので、早々に下山。

 帰りのスピードも上々で、余裕を持ってバス停に戻れた。