四阿屋山の不思議な石仏群
−桜本〜つつじ新道−
【年月日】 |
2008年1月4日 |
【同行者】 |
Uさん |
【タイム】 |
薬師の湯(12:30)−駐車場(13:26)−両神神社(14:10)
四阿屋山(14:21-14:30)−大堤(15:30)−薬師の湯(16:40)
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【地形図】 |
長又、三峰 ルート地図
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ヤブコウジの輝き
| オケラも枯れて
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薬師の湯(道の駅)から歩き始め。
このあたりは極小の盆地なのだが、やはり谷筋よりは暖かく、畑の野菜も元気な感じがする。
宝泉寺のわきからスギ林の中に入っていく。
雑木が残っていて明るいので、ヤブコウジが多い。
この季節の里山では、ヤブコウジの赤い実が、目にとても鮮やかだ。
オケラの花がらも、いくらか見られた。
91号鉄塔への分岐の先に、ちょっとした石仏群。
お堂の跡でもあるのか、一部を鎖で囲ってあるが、建物はない。
ここの石仏は皆、見慣れない、不思議な形をしている。
下右の石仏は、なにを形どったものか、わからない。
単に自分がわからないだけなのだが、こんな形の石仏はあまり見かけない気がする。
下左も同じ。
そもそもこの一体に、元和と明治と、二つの銘が入っている。
また石仏が左手にぶら下げているものはなんだろう。
元和と明治の銘のある石仏
| なんの石仏だろう
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さらに下右は、狼のレリーフ。
大の字が3つ重なった文字に、狼神王守と刻んである。
上部に梵字が見えるが、三峰系の修験信仰に関係するものだろう。
下左は、これまた不思議な線刻画。
人間を形どったものらしいが、現代美術のようなデフォルメが甚だしい。
山里生活記で教えていただいた点によると、比叡山座主良源(元三大師)の像で、彼が鬼の姿になって疫病神を撃退したときの姿なのだという。
そのすぐ先が駐車場。
ここから山道もあるが、ロウバイが咲いているかも知れないので、しばらく車道を行く。
山上民家のある見違を過ぎ、山居に向かうと、ロウバイはまだ咲き始めたばかりだったが、いい匂いを放っていた。
道ばたではヤマナシがまだ実をつけているのも見えた。
木に残ったヤマナシ
| ロウバイとホオジロ
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山居の斜面を見上げると、柚子や柿が収穫されないまま、木にたくさんぶら下がっていた。
ここは野鳥のとても多いところで、熟した柿に集まるメジロや、ロウバイの枝を行き来するホオジロの群やなどを見ることができたが、手持ち撮影では今ひとつ届かなくて残念だった。
ここから再び山道に入り、猪に食われてしまったというヤマユリ園から急登して両神神社。
お正月らしく開扉してあったので、とりあえず賽銭をあげて拝礼。
鎖下がった山頂直下の岩場でハイカーと遭遇。
山頂からは、両神山から毘沙門山にかけて、よく見えていた。
山頂から二子山を望む
| 押留で見た馬頭観音(大きな写真)
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下りのコースはつつじ新道。
やせた尾根の上を下っていくので、展望はまずまず。
いつか来たときには、風花が舞っていてなにも見えなかったが、今日は暖かくていい感じだった。
鎖場が数ヶ所。
一番下の鎖場は足がかりがやや遠い。
竹林と杉林を抜け下ると大堤のバス停前に出た。
大堤近くの路傍に、やさしい表情の馬頭観音が一基。
押留でご老人としばらく世間話をして道の駅に戻った。
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