両神山(5)
−表参道から両神山、七滝沢へ−

【年月日】

1994年10月24日
【同行者】 極楽蜻蛉と友人
【タイム】

日向大谷(8:20)−清滝小屋(10:05)−両神山(11:20)
−日向大谷(14:20)

【地形図】 長又、両神山

 日向大谷から、民宿の庭先を通り、すぐにスギ林のなかの立派な登山道。
 道の両わきがほとんど植林なので、目を楽しませるものがあまりない。

 薄川の谷沿いの道をひとしきり行って、七滝沢と本流を続けて渡る。
 源流近いとはいえ、渓相的にはまだヤマメがいそうだ。

 八海山というところを過ぎると、ジグザグの急な登り。
 清滝小屋は、再建されてとてもきれいだ。
 ここで小休止。

 産泰尾根直下では、ブナの大木も見られてうれしくなる。

 産泰尾根は何ヵ所かの鎖場があるが、一位ガタワからの登りほど急ではない。
 鎖場でウスヒラタケの出た枯れ木を見つけたが、残念ながらキノコ虫に先を越されていた。

 ところどころ紅葉しかけた木々を見ながら、ひと登りで両神神社。
 中高年ハイカーの大部隊が白井差から登ってきていたので、先を急ぐ。

 平日なのに、両神山頂は、中高年ハイカーの天国だ。
 八丁尾根から赤岩尾根にかけての岩壁はみごとに紅葉しているが、山頂付近はそれほどでもない。

 八ケ岳や蓼科山の方向はよく見えているが、それ以外は薄曇りだ。
 休んでいるあいだにも、続々とハイカーが登ってくる。

 帰りは、清滝小屋の上のブナ帯まで、もと来た道を戻り、七滝沢コースに入った。

 しばらく行ってから急降下し、細いながら20メートルはあるすばらしい直瀑を見ながら連続する鎖場を下る。
 このあたりの七滝沢は部分的には幅1メートルくらいのゴルジュになったり高度のある美瀑になったりと、なかなか見ごたえがある。

 そこを下りきると道はようやく沢沿いをゆるやかに行くようになる。
 これがけっこう長かった。