−鎌倉沢から南天山−

【年月日】

1990年11月24日
【同行者】 単独
【タイム】

鎌倉沢出合(9:15)−最後の水場(10:10)−南天山(11:05)
−最後の水場(12:25)−鎌倉沢出合(12:55)

【地形図】 中津峡、両神山

南天山からの両神山

 鎌倉沢は、小滝の連続する、おもしろそうな沢だ。

 数メートルの滝がいくつかあったのち、目の前に法印の滝。
 幅の広い瀑水が、しぶきをあげずにしずしずと岩をつたって流れ落ちている。
 なかなかの美瀑だ。

 さらに沢を何度か渡り返しながら登っていくと、二股となり、道標にしたがって左股に入ると、水流がずっと小さくなり、ちゃんとしつらえられた水場となる。

 道標のところで小沢を渡り、山腹にとりつく。
 ヒノキ林のなかのジグザグ登りだが、かなりの急登に感じる。

 ヒノキはやがてカラマツに変わり、ハナイグチが出そうなところだ。
 稜線に出たとたん、浅間山が目に飛び込み、うれしい。

 まわりに潅木が多少あるが、展望は三六○度、すばらしいものだ。

 白泰尾根の向こうに木賊から甲武信、三宝の連山が高い。
 白泰の向こうには、雁坂から突出峠にかけての支稜、その向こうに和名倉、さらに雲取。

 北側には、両神山から大ナゲシ、無名の鋭い岩峰二つ、大山、そして帳付山、ブドウ沢の頭など。
 浅間は、天丸とチョウズケのちょうどまんなかあたりに顔を出している。

 帰りは鎌倉沢出合まで1時間たらずだった。