台風のあとなので、はたしてどうだろうかと期待しながら入渓。
この前は、茶色の水垢がついていてすべったが、砂で洗い流されたのか、水垢がないので快適に登れる。
しばらくで10メートルほどの滝。
右のリッジからの高巻き。
ナメ状の小沢を渡り、沢身におりる。
それからすぐに7〜8メートルの滝となる。
この滝も、直登する自信がなかったので、左から高巻く。
12メートル二段滝は、もろにシャワーを浴びて左から取りついた。
全身ずぶぬれになって何度か瀑流にぶつかってみたが、ホールドがもろく、登れなかった。
八丁沢は、金山沢に比べて、滝のスケールが一回り大きい感じ。
やむなく、左から大高巻き。
その先は、傾斜のゆるい小滝やナメ滝が連続して、気持ちがよい。
源頭に近い感じのガレの二俣からは、水流が細くなる。
長いナメはすべるので気が抜けない。
水流がいよいよ切れると、ツメとなる。
もっとも奥まで続いていそうなガレが右手にあったので、そっちをつめた。
うれしいことに、ヤブこぎまったくなしで主稜線。
尾根を5分ほど行くと西岳の山頂、あっけないほど楽な終了であった。
西岳で食事をしたり靴をはきかえたりしたあと、八丁峠へ。
峠には、ホトトギス、ソバナ、オヤマボクチ、シュロソウ、フシグロセンノウ、オクモミジハグマなどが暗い中、花をつけていた。