八丁沢から西岳

【年月日】

1990年8月15日
【同行者】 単独
【タイム】

落合橋(11:35)−二股(12:40)−西岳(1:10)
−八丁峠(2:05)−落合橋(2:45)

【地形図】 両神山

ナメの続く渓相

 台風のあとなので、はたしてどうだろうかと期待しながら入渓。

 この前は、茶色の水垢がついていてすべったが、砂で洗い流されたのか、水垢がないので快適に登れる。

 しばらくで10メートルほどの滝。
 右のリッジからの高巻き。
 ナメ状の小沢を渡り、沢身におりる。

 それからすぐに7〜8メートルの滝となる。
 この滝も、直登する自信がなかったので、左から高巻く。

 12メートル二段滝は、もろにシャワーを浴びて左から取りついた。
 全身ずぶぬれになって何度か瀑流にぶつかってみたが、ホールドがもろく、登れなかった。
 八丁沢は、金山沢に比べて、滝のスケールが一回り大きい感じ。
 やむなく、左から大高巻き。

 その先は、傾斜のゆるい小滝やナメ滝が連続して、気持ちがよい。

 源頭に近い感じのガレの二俣からは、水流が細くなる。
 長いナメはすべるので気が抜けない。

 水流がいよいよ切れると、ツメとなる。
 もっとも奥まで続いていそうなガレが右手にあったので、そっちをつめた。

 うれしいことに、ヤブこぎまったくなしで主稜線。
 尾根を5分ほど行くと西岳の山頂、あっけないほど楽な終了であった。

 西岳で食事をしたり靴をはきかえたりしたあと、八丁峠へ。
 峠には、ホトトギス、ソバナ、オヤマボクチ、シュロソウ、フシグロセンノウ、オクモミジハグマなどが暗い中、花をつけていた。