数馬から三頭山

【年月日】

1989年4月4日
【同行者】 単独
【タイム】

数馬(8:47)−西原峠(10:10)−三頭山(11:35-12:25)
−林道(1:45)−余沢(2:25)−金風呂(2:20)

【地形図】 猪丸、丹波、七保

残雪の大沢山
 五日市から数馬行きバスに乗る客は、大体がハイカーだ。

 「仲の平」バス停のわきの橋を渡って集落の中を行く。
 植林もあるが、雑木も多いので、明るい道だ。

 切り通し状になっていて下がすべりそうだが、粉になった落葉が水を含んで積もっているので、歩きやすい。
 雑木ごしに三頭山のなかなか立派な山容が見えてくる。

 一時間ほどで西原峠。
 槙寄山からは、 純白の富士山が大きく見える。
 春霞のなかに浮かんでいるのだが、何とも美しい。

 小さな登り下りのある尾根は、奥武蔵のようなスギやヒノキの植林ではなく、ブナのまじった雑木林が主で、時おりアカマツの植林がある。
 ハイカーは誰もおらず、静かで充実感を感じるとても良い道だ。

 西側には雪をかぶった大菩薩連山がずらり並ぶ。
 富士山は春霞のなかに次第に消えていく。
 そうしたこの季節らしい風景もいい。

 登り着いたところが、三頭山の一つの山頂である大沢山。
 三頭山は、いくつかのピークをもつ大きな山なのだ。

 ここからまたもや下ったところに、三頭山の避難小屋。

 少年のはしゃぐ声が聞こえてくると、三頭山の頂上。

 最も顕著なのは正面の鷹ノ巣山。
 鷹ノ巣山から石尾根を目でたどっていくと、高丸山、七ツ石山の突起の先に白く雪をかぶった雲取山がそびえる。

ハルリンドウ

余沢にて
 奥多摩湖に向かって、まずは鶴峠方面への道をとる。
 ブナの若木の多い林をいくつものピークをこえていく。

 はるか右下の山に白い大きな建物。
 大寺山らしい。

 これで、奥多摩街道へ降りるのは難しくなった。

 笹畑キャンプ場経由余沢バス停という道標の立つ分岐で右折。
 道端にハルリンドウが咲いていた。

 荒れた砂利採掘場のなか、林道を40分も歩き、ようやく小菅村余沢のバス停に着いた。