− 金峰・瑞牆再訪 − |
【年月日】 | 2011年6月11日〜12日 |
【同行者】 | 全部で19名 |
【タイム】 |
一日目 瑞牆山荘(9:23)−富士見平(10:07-10:23)−瑞牆山(11:40-12:00) |
【地形図】 | 瑞牆山 金峰山 居倉 ルート地図 |
金峰・瑞牆に登るのは、なんと22年ぶりだった。
1989年の5月には、電車でアプローチして、瑞牆山荘前から瑞牆山・金峰山に登り、金峰山小屋に泊まって、来た道を戻った。
同じ年の10月には、自動車で三国峠を越え、廻目平に車をとめて、今回下ってきた道を登った。
山小屋というものに泊まった経験はあまりないのだが、金峰山小屋には2回も泊まったことがあり、これは自分の最高記録である。
今回は、梅雨の中休み状態(北高型)がしばらく続いていたのに、山行予定の土日だけ、梅雨前線が北上するという、やや憂鬱な予報が出ていた。
山行にあたっては、いろんな心配ごとがあるもので、さしあたっては、8時40分発の山梨峡北交通のバスに乗れるかが、問題だった。
駐車場に着いたときには、強い雨が相変わらず降っていたので、瑞牆山は断念して、大日小屋へ直行することに一度は決めた。
富士見平からの登りは、おおむねミズナラ林である。
沢筋ではクリンソウがピンクの花をつけていたが、重荷を背負って同行者についていくのがやっとだったので、写真を撮っている余裕はなかった。
ここで同行者に瑞牆山に行ってみたいか尋ねたら、どちらかといえば行きたいという返事だったので、予定通り瑞牆山に行くことにした。
ヒメイチゲやミヤマカタバミがうなだれる道を緩やかに下っていくと、天鳥川に降り立つ。
ぽつぽつ咲いているキバナノコマノツメを横目で見ながら、チョロチョロ水の小沢に沿ってしばらく登る。 コマドリ・ルリビタキ・コルリ・オオルリ・メボソムシクイなどがさえずっていた。
展望もなく、次第に傾斜がきつくなるが、それほど長い登りではないので、しばらく我慢だ。
中腹からは、南側の山がよく見え、ことによると頂上では展望が得られるかという希望が出てきた。
自分たちだけで山に登っているわけではないから、うるさくて迷惑だし、でかい声を出しながら登るのは、そもそも体力のムダである。
ロープのかかったところから少し急登したところが、瑞牆山の山頂だった。
しばし休憩して、下りにかかる。
富士見平に戻って大日小屋の幕営手続きを済ませた。 鷹見岩を右に見るとまもなく、大日小屋に着いた。
大日小屋は無人で、小屋の周囲でキバナノコマノツメが咲いていたが、ゴミがかなり散乱していた。 すでに何張かのテントが設営してあったが、5張のテントを張るスペースは十分だった。
夜の間、いくらか小雨が降って、フライシートを叩く音が聞こえたが、強い降りにはならなかった。 朝は、2時半に起きた。
出発準備ができたので、3時55分に出発。
北側の空がオレンジ色に染まっていくと、雲海に山が浮かんでいるのが見え、まずまずの好天だということがわかった。 ここは小さな岩峰で、展望が開けて、富士山や南アルプスが一望でき、晴れてはいないものの、遠望のきく天候に感謝した。
この先、森林限界を出る。ハイマツの斜面を歩くのは、山岳部としては北岳以来だ。
金峰山は、じつに展望のよい山だ。
国師ヶ岳・甲武信ヶ岳・両神山など、秩父の山もよく見えるし、浅間山など信州の山も意外に近い。
6時過ぎに山頂に着くことができたので、とりあえずここで30分の大休止をとった。
山頂周辺ではミネズオウ・コメバツガザクラが咲き、キバナシャクナゲやハクサンシャクナゲも咲いていた。
名残惜しいが、下山にかかる。
小屋のところから樹林帯に入る。
植生はいつしか、ネズコとゴヨウマツの樹林帯となる。
広いところで小休止をとると、まもなく小沢沿いの道になり、思ったよりずいぶん早く、砂洗川の橋を渡った。 ペースがよかったので、予定より40分も早く、金峰山荘に着くことができた。
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