紅葉進む奥秩父
- 雁坂峠幕営山行 -

【年月日】

2005年10月29〜30日
【同行者】 多数
【タイム】

10/29 雁坂峠登山口バス停(10:40)−くっきり沢橋(11:29)
   −渡渉点(12:03)−雁坂峠(14:00-14:23)−雁坂小屋(14:40)
10/30 雁坂小屋(6:25)−地蔵岩(7:20-7:35)−樺小屋(8:05-8:20)−
   巨ナラ(8:50-9:00)−水の元(9:28-9:40)−川又バス停(10:20)

【地形図】 中津峡、雁坂峠

 塩山駅を下りたらすでに雨降りだったので、いやな予感がしたが、雁坂峠入口バス停を下りると、空は意外に明るかった。

 大パーティなのでたいへん賑やかに歩いていく。
 参加者が楽しんでいるらしいのは、まことにけっこうなことだ。

クッキリ沢の流れ(10/22)
クッキリ沢の流れ(10/29)

 先週と比べて紅葉が一段と進んでおり、山肌が鮮やかになっていた。

 アプローチの林道には、先週と同じリスが待っていてくれた。
 ススキの生えた荒れ地にツチスギタケらしききのこを見る。

 先週は気づかなかったリンドウの花も咲いていた。
 林道終点からは落ち葉を踏みしめて歩く。
 周囲はいかにも秋の山らしい風情で、気分がよい。

 ムキタケがかなり出ていたが、パーティ山行なので手を出さなかった。
 足元にはチャナメツムタケ、ブナシメジ、ドクベニタケなどが散見された。

 渡渉点付近でパーティの一人が疲れたため、やや長い休憩をとり、ザックの中身の一部を他のメンバーに加配してスローペースで急登にかかる。

 ササ原に出るとガスが濃くなり、弱い雨も降り始めたが、登高には問題なかった。
 全員が峠に着いたときには安堵したものだが、雁坂小屋へ下り始めるとみんなずいぶん速かった。

 まずまずの時間に小屋に着いたので、その後の作業にも余裕がある。
 全員が要領をつかんできたので、設営も夕食の準備も手際がよく、なかなか頼もしい。

 4時半過ぎに食事を終えたところで、日没。
 翌朝の打ち合わせをしてテントに入るとすぐに眠ってしまった。

ムキタケ群生
地蔵岩から甲武信岳を望む

 テントが珍しいのか夜の間、シカがテント場周辺に訪れて、ずいぶん吠えていた。
 夜半に小雨混じりの風が来てフライシートが叩かれたが、朝にはあがっていた。

 テントから出ると周囲は濃いガスにつつまれていたが、おかげで気温が下がらず、暖かくて助かった。
 この日も突出尾根を下山。

カエデの黄葉
巨ミズナラ

 相変わらずの曇天だったが、地蔵岩の分岐にザックをおいて、みんなで地蔵岩に登ってみると、うれしいことに甲武信岳、三宝山から十文字峠にかけての稜線は晴れており、雲海に浮かぶ武信国境を眺めることができた。

 メンバーのうち数人は、今年の春山でこのコースを歩いていたので、縦走したルートを一望できてよかった。
 その後は樺小屋と水の元で小休止をとっただけで、好調に川又まで下った。