水ノ戸から栂峠

【年月日】

2014年9月14日
【同行者】 単独
【タイム】

水ノ戸(8:33)−天望山(9:06)−十山林道分岐(10:00)
−四方原山分岐(10:13)−栂峠(10:28)−1626峰(11:06)
−林道(11:33)−十石峠(11:46-12:08)−水ノ戸(12:40)

【地形図】 十石峠 浜平 信濃中島 海瀬 ルート地図

セキヤノアキチョウジ(大きな写真)
オクモミジハグマ(大きな写真)

 水ノ戸の広場には道標も登山口もない。
 とりつくべき尾根ははっきりしているので、尾根の末端から山に入ると、背丈を没するカメバヒキオコシのヤブを突っ切っていく。
 ほどなく踏みあとがあらわれるが今ひとつ信用できなかったので、天望山への尾根を行く。

 フシグロセンノウ・カメバヒキオコシ・セキヤノアキチョウジ・ツリフネソウ・ノコンギクなどが咲き乱れて賑やかだが、やはり春のようなエネルギー感には欠ける。

 林道に出たので、一瞬そちらへ引き込まれたが、尾根からどんどん外れていくので、ふたたび尾根に戻る。

ハナイカリ(大きな写真)
ウスキテングタケ(大きな写真)

 カラマツ林の中の細々たる踏み跡だが、電波塔のあるピークの南をトラバースしていくところを見ると、これはほぼ栂峠の旧道だと思われる。
 十石峠への分岐を二ヶ所見送ると、左がワラビの群生地になり、踏みあとがさらに薄くなる。
 けもの道も縦横に走っているので、なるべく人間の道を歩くように気をつけていくが、ときに山道と平行するけもの道を歩いていたりした。

穏やかな道(大きな写真)
カレバキツネタケ(大きな写真)

 十山林道への分岐という道標の手前で、北からの尾根道と合する。
 尾根道に、新鮮なハナイグチが点々と出ていた。

ヤマトリカブト(大きな写真)
ハナイグチ(大きな写真)

 その先で信州側からの林道が上がってきており、この先は廃林道を行く。
 四方原山の分岐を見てしばしで、ちょっとわかりにくい廃林道分岐がある。
 その先少しで、栂峠に着いた。

ハナイグチ(大きな写真)
フシグロセンノウ(大きな写真)

 水ノ戸から休みなしでここまで約2時間。
 北相木の加和志湖畔から栂峠まで、ヤブを交えて2時間くらいだったから、整備された街道だった秩父事件当時には、北相木から水ノ戸まで4時間くらいで行けただろう。
 水ノ戸から白井まで3時間くらいだろうから、早出すれば、北相木から楢原まで半日あれば行ける。
 その日のうちに秩父に着くのは厳しいかもしれないが、健脚なら不可能ではなかったと思われる。

カワラナデシコ(大きな写真)
カラカサタケ(大きな写真)

 腰を下ろす場所もなく、虫が多かったので、休まず来た道を戻る。
 帰路は、まっすぐに水ノ戸へ戻るのではなく、北からくる尾根道を行って、十石峠をめざした。

栂峠(大きな写真)
アキノキリンソウ(大きな写真)

 しっかりした踏みあとだったので、十石峠につながっているかかと思いきや、山道は1628メートルピークの先で、北西側(信州側)へ下っていくようだった。
 十石峠方面への尾根には道がなかったのだが、ここはヤブ尾根を押し下ることにした。

カレバキツネタケ(大きな写真)
キノボリイグチ(大きな写真)

 よく見ると、かすかな踏みあとが断続しており、ここを通る物好きなハイカーがいることが想像できた。
 途中、山道やちゃんとした林道も渡ったが、ここは尾根を行くしかないので、電波塔へ向かう林道まで、尾根を下った。

アザミとヤマキチョウ(大きな写真)
路傍の石塔(大きな写真)

 車道を歩いて十石峠まで来ると、ドライブ客やライダーがおおぜいたむろしていた。
 ずっと歩いてきたのでここで大休止。

カラマツチチタケ(大きな写真)
カメバヒキオコシ(大きな写真)

 水ノ戸まで国道を行くのは遠いかなと案じていたが、路傍に不詳な石塔があったり、蝶が舞っていたり、草花が咲いていたり、きのこが出ていたりと、ちっとも飽きずに歩いていけた。

レイジンソウ(大きな写真)
ミドリヒョウモン(大きな写真)

サラシナショウマとアカタテハ(大きな写真)
擁壁から出たキツネノチャブクロ(大きな写真)