晩秋の上信国境
−マムシ尾根からブドウ岳−

【年月日】

2013年11月24日
【同行者】 単独
【タイム】

ゲンナイ(9:13)−北沢乗越の峠(9:55)−199号鉄塔(10:35-11:02)−ジャンクションピーク(11:29)
−ブドウ岳(11:52)−ブドウ岳展望岩(11:56-12:21)−ブドウ峠(12:38-12:40)
−MTB−ゲンナイ(12:54)

【地形図】 十石峠 浜平 ルート地図

 上信国境からマムシ岳への尾根に踏みあとがあることは承知していた。
 新三郎からぶどう峠に歩いたとき、ジャンクションピークで思わず左折してしまうというルートミスをしたくらい、それは鮮明な踏みあとだった。

 マムシ岳から北沢乗越の峠まで歩いた時にも、踏みあとが続いているのを確認した。
 稜線と平行して安曇幹線2号の送電線が走っており、さほどの困難もなく歩けそうだと思われた。

ミズナラ1(大きな写真)
ミズナラ2(大きな写真)

 北沢乗越へのとりつきは「ゲンナイ」という地点らしい。
 3週間前とは逆に、この日はゲンナイから北沢乗越へ登っていった。

 それなりの荷物を背負っている上、谷筋は風もないので、かなり暑かった。
 先日は、キヌメリガサなども出ていたが、この日は完全に初冬の風情だった。

 峠からしばらくは、しっかりした道が続き、マムシ岳周辺と違って歩きやすいが、1454メートルピーク南方の、200号鉄塔への分岐があると思われるあたりで、尾根から踏みあとが消えた。
 もちろん、鉄塔に行くことが目的でないので、シャクナゲのからんだヤブ尾根を登る。

 地形図に表示されない岩峰があるにはあるが、いずれもさほど困難なものではなかった。
 いかにもこの山域らしい登降しばしで、1482メートルピークへの登りにかかる。

県境から八ヶ岳(大きな写真)
県境から両神山(大きな写真)

 まずまず急登であるのだが、199号鉄塔への道がピークを巻いており、稜線直下の鉄塔がほどよい陽だまりになっていたので、鉄塔の上で一休みした。
 ここからは、両神山や神流川奥の山々がよく見えるのだが、自分勝手ながら、いかんせん送電線が目障りであるのだった。
 このピークを巻き終えると、あとは基本的にジャンクションピークへの登りになる。

 198号鉄塔への分岐を見送れば、たんたんとした登りで県境に出る。

県境から奥秩父方面(大きな写真)
新三郎を望む(大きな写真)

 ここからは知った道だが、ときおり小岩峰をまじえた尾根という点では、ここまでと同様である。

 ぶどう岳はこの日の最高峰だが、その南にある展望台の方が気分がよいので、通過。
 東側の大展望が広がる展望岩で、二度目の休みをとった。

 今冬も猟期が始まった。
 今や、猪や鹿を狩ることほど大切なこともないと言えるのだが、信州側かなりの至近距離で銃声が続いたので、どこかに身を隠したほうがよいかなと思わないでもなかった。

 八ヶ岳もほぼ全山が見えていたが、標高おおむね2500メートルあたりから上は、白く冠雪していた。

 ぶどう峠からは、デポしておいた自転車でゲンナイに戻った。