マムシ岳周回

【年月日】

2013年11月3日
【同行者】 単独
【タイム】

203号鉄塔入口(8:35)−203号鉄塔(9:15)−前衛峰(9:36-9:41)
−マムシ岳(9:55-10:22)−1348ピーク(11:00-11:05)−峠(11:58)
−201号鉄塔分岐(12:05)−県道(12:29)−203号鉄塔入口(12:41)

【地形図】 十石峠 浜平 ルート地図

 ぶどう峠の県道は、冬には通行止めになるので、ここに行くとすれば晩秋がよいと思っていた。

錦繍の尾根1(大きな写真)
錦繍の尾根2(大きな写真)

 日向沢沿いのヘアピンカーブに三台分ほどの駐車スペースがあったので、そこに車をとめる。
 鉄塔巡視路を示す黄色いプラ杭が、202号・203号を示していた。

 マムシ岳に最寄りの鉄塔は、203号のようだ。
 沢を渡り、杭の表示に従って、下流へとしばらくトラバースする。

 尾根の末端近くまで行ったが、203号へ登っていく道も見あたらなかったので、途中から尾根へ斜上し、あとはずっと尾根を登っていった。
 ここまでは雑木混じりのカラマツ林だったが、尾根上はほぼ雑木林で、各種紅葉がいい感じだった。

ヒナウチワカエデ紅葉(大きな写真)
タカノツメ黄葉(大きな写真)

 ちょうど中間点の203号鉄塔からは、日向沢右岸の山がよく見えた。
 小一時間ほどで、マムシ岳を望む小岩峰に登りついて小休止。

 マムシ岳は絶壁をまとって切り立っており、尾根上には岩峰が点在して、難儀しそうな感じだ。

北沢左岸の尾根(大きな写真)
ツツジ紅葉(大きな写真)

 岩やヒメコマツの根伝いに下降・トラバースして、マムシ岳直下に立ってみると、岩壁基部を南から北へと岩棚が走っており、北へ回り込むと、稜線に立つのはそれほど難しくなかった。
 マムシ岳最高点付近からは、北沢左岸の錦繍の山が見えて、美しかった。
 三角点はやや先の小平坦地にあり、こちらからは北側以外の展望が広がっていた。
 ここで大休止。

マムシ岳(大きな写真)
マムシ岳から両神山(大きな写真)

 先ほどの岩峰に戻り、尾根を直進する。
 地形図にはごく平凡な尾根のように描かれているが、岩峰が連続し、その通過には気を使う。
 このあたりでは、ピンクテープの目印が参考になった。

尾根上のヒメコマツ(大きな写真)
ミズナラ大木1(大きな写真)

 尾根はツガ混じりの雑木林で、ミズナラの大木がときおり、伐り残されていた。

ミズナラ大木2(大きな写真)
ミズナラ大木3(大きな写真)

 連日の山行のためか、疲れを感じたので、標高1348メートルの小ピークで小休止。
 ここで少しルートを外した。
 石楠花が密生した次の小ピークで再び方向を失い、一時は来た道を下りそうになった。

アブラツツジ紅葉(大きな写真)
足の踏み場もない紅葉(大きな写真)

 1390メートルピークあたりから、尾根上の道がはっきりしてき、日向沢から北沢へ行くと思われる峠に出た。
 ここには、「ここはシオジ保護林です」という看板が立っていたが、当然ながらシオジは一本も生えていなかった。

見つめるシカ(大きな写真)
雰囲気のあるダケカンバ(大きな写真)

 峠から日向沢へは、ここまでとは一転して、手入れされた遊歩道を下る。
 道の周りは鎖の柵で保護されているのだが、植林されたカラマツ林なので、シオジを見に来た人はカラマツのことをシオジだと思ってしまうだろう。

 小沢に沿うようになると、シオジもちらほら出てくるが、ほとんどが若木で、見応えのあるようなのは見あたらなかった。