秋の十石旧街道

【年月日】

2013年10月14日
【同行者】 単独
【タイム】

林道出合(10:23)=MTB=白井(10:42-10:46)
−休憩地点(11:49-12:09)−林道出合(12:52)

【地形図】 十石峠 浜平 ルート地図

リュウノウギク(大きな写真)
ヤクシソウ(大きな写真)

 旧街道が矢弓沢林道に出合うところに自動車をデポして、自転車で林道を下る。
 風が冷たく感じられる季節になってきた。
 県道に出てすぐに、白井集落への登りになって、けっこうへばった。

 白井の休憩所前に自転車を止め、旧街道に向かう。
 落花生を洗っていたおばさんに教わって、神社の南側を進む道に入った。

 植林地と雑木林が交互に出てくるが、道はあくまでも平坦で、さすがに旧街道だと思うが、道ばたに咲く花は少なく、リンドウが一輪咲いていたのが、目についたくらいだった。

道を塞ぐヘビキノコ
リンドウ(大きな写真)

 最初の石仏があると予想した地点付近に立っていたのは、文化六年の銘のある、馬頭尊ならぬ牛頭尊だった。
 このような不思議な石仏を見たのは、初めてだった。

 その先にも石仏があるはずだったが、結局1か所だけしか、見つけることができなかった。
 このあたりは、予想していたルートよりかなり南側だったので、ことによると、本来のルートより一本南の別ルートを歩いてしまったのかとも思った。

牛頭尊1(大きな写真)
牛頭尊2(大きな写真)

 休日とあって、矢弓沢林道を走るバイクや自動車も多かったが、旧街道はやがて林道や沢に接近した谷底を通るようになる。
 こうなると、エンジン音が大きいので、歩きの風情としては、あまりよくない。

 林道に沿う沢だからやむをえないとはいえ、矢弓沢自体が堰堤に次ぐ堰堤の沢で、水量も乏しく、みすぼらしい沢だった。

ケヤキ奇木(大きな写真)
マムシグサ色づく(大きな写真)

 道中、ケヤキの大木がいくつか目を引いたが、印象的だったのは、巨大な幹周りを持つ、株立ちのケヤキだった。
 これは、一見に値した。その先の二俣は、土橋をわたって左俣に入る。

 ここで休憩。
 その気になればどんどん歩けるのだが、今はまだリハビリ期間と考えているので、意識的に休みながら行く。

ハナイグチ1(大きな写真)
ハナイグチ2(大きな写真)

 やや傾斜が出てくると、ヒノキの中にカラマツが混植されていて、ハナイグチやシロヌメリイグチ、クリタケなどが点々と出ていた。
 知ったきのこが出てないとつまらないのだが、ここでこれらのきのこを見ることができてよかった。
 雑木林では、ハイイロシメジが早くも群生していた。

シロヌメリイグチ(大きな写真)
ハイイロシメジ(大きな写真)

 おおむね思ったくらいのペースで、林道出合着。
 その先のルートをのぞいてみたが、道型は全く存在しなかった。
 おそらく堰堤工事で壊れてしまったのだろう。