好展望の岩峰ふたつ
- 碧岩と大岩 -

【年月日】

2013年3月28日
【同行者】 単独
【タイム】

三段の滝駐車場(9:10)−三段の滝(9:56)−碧岩分岐(11:04)−碧岩(11:23-12:02)
−碧岩分岐(12:20)−大岩(12:39)−碧岩分岐(13:02)−三段の滝駐車場(14:07)

【地形図】 荒船山 信濃田口 十石峠 海瀬 ルート地図

 天気は夕方から崩れるという予報だったが、午後まではもつ話だったので、西上州の岩峰に出かけた。

 桧沢岳も魅力的だったが、碧岩・大岩に行ってなかったので、南牧村奥の登山口に向かった。
 駐車場に軽トラをとめ、浄水場の下を回って居合沢沿いの道に入る。

ハナネコノメ1(大きな写真)
ハナネコノメ2(大きな写真)

 出合からしばらく堰堤が続くが、最後の堰堤から先は自然の流れになる。
 斜面は適度に切り立っており、随所に小滝をかけて、岩っぽい。
 新しそうな橋や桟道が整備されているので、危険個所は全くない。
 ツルネコノメやハナネコノメ、ハシリドコロなどがさかんに咲いていた。

 渓流の風情を楽しみながら歩いていくと、三段ノ滝が見えてくる。
 三段ノ滝は、合計50メートルはあろうかと思われる豪快な美瀑だった。
 ここでひと休み。

 滝の巻きは、左岸側から。
 二段目途中に岩場のトラバースがあるので、凍っていると悪いだろうが、この日は特に問題なし。
 踏みあとの乱れているところもあったが、これは何のための踏みあとなのだろう。

ツルネコノメ(大きな写真)
三段の滝

 三段ノ滝を巻き終えると、再び踏みあとが分かれる。

 最初は左岸を急登する道に入ってみたが、すぐに行き詰まったので、右岸の沢沿いを行く道を行った。

 なかなか見応えのある渓を愛でながら少しで、二子岩分岐の道標地点。
 居合沢本流に沿う二子岩方面には道がなかった。
 ここは左側の碧岩沢の道に入る。

 踏みあとがやや不鮮明になるが、しばしで奥の二股。
 ここにも道標があって、左の枯れた沢沿いに入る。
 水流がしっかりしているのはここまでなので、ここが最終水場となる。

 枯れ沢の左岸をトラバースするようになると、また明瞭な道になり、傾斜が出てくる。
 詰めは左岸で、かなりの急斜面を登らねばならないが、ほどなく尾根に立つことができる。
 このあたりで少し雨が降ったが、まだ晴れていたので、特に問題視せず、そのまま行った。

 ミズナラやツガの大木を見ながらしばしで、碧岩の分岐。
 鞍部に下って碧岩への登りにかかる。

 ロープのかかった最初の岩場は、斜度が緩いので問題なし。
 メインとなる次の岩場は、足がかりとロープの位置が微妙にずれているのだが、灌木も生えており、高度感はほとんどない。
 登りきると、目の前に大岩が立派だ。
 あとは、急なところを登っていくだけで碧岩のピークに立てた。

碧岩から鹿岳
碧岩から四ツ又山

 ここは、南東方面以外が開けていて、好展望だ。
 ククリ岩や二子岩などルート不詳の峰々、兜岩山から荒船山にかけての上信国境、さらには毛無岩・立岩からトヤ山にかけての稜線、鹿岳・四ツ又山などが一望できた。
 浅間山の上部が雲に隠れていたのは、残念だった。
 冬を越したヒオドシチョウが何頭も元気に飛び回っていた。

 しばし休んで、もとの尾根に戻り、今度は大岩をめざす。
 尾根の途中に、砥沢への道標を見るが、踏みあとは消えそうな状態だった。

大岩から見た碧岩(大きな写真)
碧岩から見た大岩(大きな写真)

 尾根を登降していくと、大岩前衛の岩峰に立つ。
 先ほど登った碧岩がよく見えるところだ。

 岩峰からいったん下った鞍部から大岩への登りが始まる。
 大岩の岩場の傾斜はごく緩やかで、ロープなどのかかったところはないが、左右が切れ落ちたナイフリッジ状のところをトラバースしたり直登するので、高度感がある。

冬を越したヒオドシチョウ(大きな写真)
左と同じ個体(大きな写真)

岩峰に抱かれる山村
尾根上の大ツガ

 が、特に問題はなく、大岩のピークに立つことができた。
 こちらも主として西側方面の展望がよく、碧岩などがよく見えた。

 大岩頂上から東への踏みあとがあったので、少し行ってみたが、東の尾根をそのまま下っていきそうだった。
 ここでは休まず、来た道を戻る。
 帰りは迷わなかったので、駐車場まですぐだった。