岩と大展望の楽しい山
−鹿岳から木々岩峠−

【年月日】

1995年11月25日
【同行者】 単独
【タイム】

峡岩手前の橋(12:26)−一ノ岳(13:28)
−二ノ岳(14:09)−木々岩峠(14:54)−橋(15:50)

【地形図】 荒船山

一ノ岳から二ノ岳

 峡岩の先には鹿岳山駐車場という広いスペースが造成されていた。

 鹿岳登山口という道標に導かれて右手の山道に入る。

 水神という小さな碑を足元に見て過ぎ、スギ林の中をどんどん登ると道標のある分岐。
 スギ林、やがてちょっと荒れた雑木林の中の急登。

 ここからまずは一ノ岳に向かった。
 春にはいい花をつけそうなツツジ類やリョウブの枝につかまりながら、ひと登りで一ノ岳。

 ここの展望はすばらしい。
 一番高い岩場の上には、昭和61年5月、先達岩崎某らによって建てられた「摩利支天 おんまりしゑいそわか 緑村書」という石碑。

 目の前の山は黒滝山。
 荒船のテーブルがその肩から覗いている。
 紅葉をまとった二ノ岳の岩壁と白く冠雪した浅間山が並んでいるのもいいコントラストだ。

 こんどは二ノ岳へ向かう。
 針金のついたロープが下がっているが、それにすがって登るほどではなく、すぐに頂上だ。
 三角点には展望がなく、少し南に行った岩の上から浅間山、鼻曲山、浅間隠山などがよく見えた。
 暖かくていい気持ち。

木々岩の一本岩
 二ノ岳からはさらに西北へ向かう。

 急降下してすぐに二ノ岳直下の小岩峰に着くが、ここも見晴らしがよく、時間がたっぷりあればゆっくりしたいところ。

 その先からは南へと一気の急降下。
 木の幹につかまりながらどんどん下っていくと、スギ林と雑木林がかわるがわるあらわれる。

 ずいぶん下ると、左前方に木々岩の一本岩が見えてき、木々岩峠道と合流した。
 ザックをおろし、コーヒーを沸かして30メートル以上はありそうなこの奇岩をつくづくと観賞しながら、低山もまことに味わい深いものだと思った。

 木々岩峠道からは、10分ちょっとで林道に出た。

 集落の中を歩いて過ぎ、自動車のところに戻ったのは4時前だったが、陽はすでに山の端に隠れ、初冬の山の早い夕暮れが近づいていた。