雨降山に雨が降る
−雨降山から石神峠−

【年月日】

1992年12月1日
【同行者】 単独
【タイム】

御荷鉾林道登山口(9:55)−雨降山(11:10)
−無南沢峠(11:35)−石神峠(12:20)−登山口(2:00)

【地形図】 万場

ブナン沢峠の山の神

 登山口からしばらくは、林道歩き。

 林道の終点に道標があり、そこからスギ林のなかの山道。
 かなり成長したスギ林で、殺風景だ。
 静かさはいいが、小鳥の啼き声もない。

 一時間弱で雑木林となり、「カエルのおんぶ岩」。
 クリなどの雑木林のなかにまるで人口の庭のように石が配置されていて、リズム感のある光景だ。

 そのすぐ上が稜線で、豊受大神と彫られた石碑。

 その先にも二つの石碑をみて登りつめると、雨降山東峰。
 人が住めそうな小屋が建っており、御嶽三嶽神という大きな石碑を中心に、大山神社や神武天皇などと彫られた石碑が並んでいた。

 石碑の前はちょっとした広場になっており、ブナの大木が一本。
 藤岡側は伐採されており展望がよさそうだが、今にも降りだしそうな天気で何も見えなかった。

 NHKの電波塔から道は不明瞭となり、落葉を踏みながら稜線をたどる。

 雨降山の三角点のあたりは草ヤブで、展望は皆無。

 南下する踏みあともあったが、ここは稜線を進んだ。

 小さな頭峰を越えていると下の方からドンドンという太鼓の音。
 あの太鼓はいったいなんだったのだろう。

 しばらく行くと林道の無南沢峠。
 峠の道ばたに山神の石碑。
 林道でない無南沢峠越えの道はまだしっかりと残っていた。

 稜線を登下降していくと、御荷鉾林道の石神峠。

 いよいよ雨が降ってきそうだったのでそこで食事にし、一時間半かかってもとの登山口まで林道を戻った。

 雨もぽつぽつ降りはじめた。