大久保から四ツ又山周回

【年月日】

1990年11月25日
【同行者】 単独
【タイム】

大久保(10:15)−大天狗峠(11:02)−四ツ又山(11:45)
−マメガタ峠(1:02)−大久保(1:30)

【地形図】 荒船山

四ツ又山から稲含山を望む
 登山口付近に駐車スペースがないので、大久保集落を過ぎた橋の先に自動車をとめた。

 ここからは道路を少し戻り、大久保集落を抜け、広い山畑の中を登る。
 畑で仕事をしている人から、前方の鞍部に向かって登ればよいと教わった。

 教わった道は暗いスギの林の中。
 かなりたったと思われるスギ林だが、ところどころに石垣が築いてあり、かつては一面の段々畑であったと想像された。

 スギ林から雑木の林になるころから道はあやしくなり、ついには消滅。
 それでも、しばらく登ると大天狗峠に着いた。

 ここは野々上集落から四ツ又山への登山道と、大久保から下郷集落に行く山道とが交差する地点で、大天狗の石像と碑が建っている。

 ここからは尾根の登り。
 ドングリ拾いをしながら一気に石の神像が建つ山頂へ。

 潅木ごしに浅間、妙義、鼻曲、浅間隠などが見える。
 風もなくいい気持ち。

 食事のあとはいったん少し下って不動像があるところからP3にトラバース。
 P3は本峰とちがい、南側の展望がすこぶるよい。
 小沢岳、稲含山などのなつかしい山が、よく見えている。

 ここには、神像が一体とカラス天狗の像が一体。
 先客に、これは御岳信仰であること、不動様とは大日如来の仮の姿とされていることなどを教わった。

 そこからは私が先行。
 やせた尾根を少し下るとP2で、また神像。

 さらに行くと鹿岳が目の前に迫るP1。
 ここには小さな石のほこらがあるだけ。

 その先は、すべりやすい急降下。
 いくつか小突起を越えながら、鹿岳との鞍部目がけてどんどん下る。
 露岩の上に立つと、鹿岳基部の黄葉がみごとだった。

 鹿岳の岩壁がずいぶん高くなると、小広いマメガタ峠。
 ここは小草原。

 峠からはスギ林と雑木林の間にある道を、ゆるく下っていく。
 峠のすぐ下にまた古い石垣。

 このへんは雑木林や荒れ地になっているのだが、枯れた桑の木などもあって、つい最近までの人間の生活のあとを感じさせるところだ。

 山畑の分岐点まではすぐだった。

 とても人間臭い山で、おもしろかった。