天狗岩から烏帽子岳撤退

【年月日】

1990年4月24日
【同行者】 単独
【タイム】

登山口(10:33)−天狗岩(11:15)−登山口(12:50)

【地形図】 十石峠

 先日よりも少し遅くなったが、今度は雲はやや多いものの展望はずっとよさそうだ。

 タルノ沢登山口には白いスミレが咲いていた。
 プレハブ小屋の前で水を補給する。

 そのすぐ上でカメラバッグを背負った老人に会う。
 聞くと、アカヤシオの写真をとりにきたのだが、まだよく咲いていないので帰るところだそうだ。
 それでも天狗岩の岩壁には、点々とピンクの花が咲いていた。
 先日は気がつかなかったが、エンレイソウがいくつかつぼみをつけている。

 11時15分に展望台。
 あまり遠くないところにマルと烏帽子岳がある。
 その向こうは三ツ岩岳。

 遠く浅間はかなり雪がとけているが、志賀の山々はまだ白い。
 鹿岳と四ツ又山はなかなか形がよい。

 その向こうには妙義山群。
 榛名はかなり遠い。

 すぐ北には小沢岳。
 その向こうの形のよい山は稲含山。

 東側は御荷鉾から赤久縄に連なる尾根。

 南側は御座山、諏訪山、両神などは明瞭だが、その他の山々は小さすぎてよくわからない。
 遠くに白く雪をかぶった高い山は奥秩父の一角だろう。

 山を見たあと、烏帽子岳の方に向かってはっきりしないトレイルをたどる。
 展望台から急降下して鞍部に立ち、次の岩峰に取りつこうとするが、垂壁で行けないので、岩の南から巻き登っていく。

 展望台のつぎのピークも好展望。
 次も南を巻いての登りとなる。
 カラマツの植林の中が比較的登りやすいが、すべりやすい。

 やせた尾根をしばらく行くと、1274メートルの水準点。
 天狗岩は、ここから見るとかなり低い。
 ここから烏帽子岳まで、あまり極端なアップダウンもなさそうだが、時間的には往復はむずかしくなったので、あきらめて戻ることにした。

 最初の岩峰の下りでルートがわからなくなったので南側を慎重に下る。
 すべりやすいのでてこずっていると、その岩に岩茸がたくさんついていたので、手の届く範囲の岩茸を採った。

 まだまだ残っていたが、怪我でもすると困るので、ほどほどにして天狗岩の基部までカラマツの中をトラバースし、あとは一気に登山口まで戻った。