浜平から下ヤツウチグラ、諏訪山

【年月日】

1990年3月11日
【同行者】 単独
【タイム】

浜平(6:20)−尾根の上(8:20)−トタン小屋(9:40)
−下ヤツウチグラ(10:55)−諏訪山(11:45)
−湯ノ沢の頭(1:30)−浜平(3:05)

【地形図】 浜平

下ヤツウチグラから御座山を望む

 奥多野館入口という立て札の所で、神流川にかかる吊り橋を渡ると、諏訪山登山口。

 湯ノ沢沿いに行くと、前方に数段にわたって小滝とナメの連続。
 核心は、中程にある約15メートルのナメ。
 ここは、左岸の崩れやすいガレ場を高巻き。

 しばらくでまた二股。
 右股を行く。
 何度か渡り返すうちに、流れはかなり細くなり、最後の水場となる小さい二股。

 ここからは、小さな尾根に沿ったジグザグの急登。
 このあたりから、部分的に残雪。

 8時20分、待望の稜線。
 湯ノ沢の頭のピークは、すぐ。
 樹間から浅間山や御座山、そして下ヤツウチグラらしきピークも見えていた。

 ここからは、気持ちよい稜線歩き。

 鞍部に立つトタン小屋には床がなく、地面がむき出し。
 また、入口の戸ははずれていて、中の壁に立てかけてある。

 雪道の急登となり、少し行くと、アルミ製のハシゴと鎖。
 腐りかけた雪のついた急登をこなすと、てっぺんに露岩のある小ピーク。
 目の前に下ヤツウチグラの北壁。

 一度鞍部へ下り、登りかえす。
 岩壁に突き当たり、登れなくなったら、右に少し下り、壁の基部を北側から巻いていく。

 左にひと登りで、大展望の開ける下ヤツウチグラ山頂。

 意外なほど立派な木造のほこらがあって、「三笠山刀利天王」と書いた赤い幟がたくさん立っていた。
 こんな山深いところだが、ずいぶん信仰する人が多いのだ。

 御座山、蓼科山、北横岳、縞枯山、茶臼岳、浅間山、チョウズケ山、天丸山、両神山、御荷鉾全山、叶山、二子山などが見えた。

 諏訪山へは、下ヤツウチグラの南面を急降下。
 ここの登りは、北面のため積雪が多く、少し苦労した。

 登山口からここまで5時間半もかかった。
 展望は皆無。

 早々に下山にかかる。
 帰りは、滝などを観察しながら下ったり、またルートをまちがったりしたので、結局浜平に着いたのは、3時を回っていた。