大真名子への登りにかかると、ササが消え、ツガの樹林帯。 傾斜は急だが、アカアザタケ、ミネシメジ、カヤタケ、ヤマイグチ、チシオタケなどがぽつぽつ出ていたので、キノコを見つけるたびにザックをおろして、観察しながらゆっくり登った。 草花はゴゼンタチバナとイチヤクソウくらい。 メボソムシクイ、コマドリの声が響くなか、高度を上げていくと、樹林越しに男体山が見え隠れ。
神像を二体見て過ぎ、傾斜がゆるむと、やはり神像立たせる大真名子の山頂。 ひと息入れて鷹ノ巣への急降下。
こっちはシラビソの樹林帯。 ウソ、ルリビタキ、ウソに似た声で鳴く濃褐色の鳥などの声を聞いた。
転げるように下って鷹ノ巣。
ハクサンシャクナゲは、いたるところに咲いていて、満開。
小真名子では、少しガスが晴れたが、女峰山の全体は見え難かった。
地形図で見るとかなり強烈な、小真名子の下りだが、ガレてはいたがさほど急でなくてほっとした。 帝釈山へは直登だが、やや傾斜が緩いので、少し楽。
左右にシャクナゲを見ながら登りつめると、好もしく開けたピークだが、またガス。 このコースの、お花見ルートは、ここから女峰山にかけて。 クロマメノキ、コケモモ、キバナニガナ、オトギリソウ、バイケイソウ、カラマツソウ、ミヤマダイコンソウ、ホソバノイワベンケイ、オノエラン、ネバリノギラン、ツマトリソウ、コメツツジなど。
花を見ながら、やせ尾根を行き、ガレ場を登って女峰山へ。 下山は唐沢小屋から馬立へ。 急傾斜の道に、マルバダケブキやギョウジャニンニクの花も咲いているが、ガレもひどい。 唐沢小屋の水場はずいぶん遠いが、クロクモソウやクロバナロウゲ、クルマユリなどが咲き、冷たい水が湧くいい水場だった。
その先は、ササ原の中の緩やかな下り。
馬立までは、予定になかった急登だが、すぐに林道。 |