雨のやみ間の鳥見散歩
−篭ノ登山・水ノ塔山−

【年月日】

2009年6月14日
【同行者】 単独
【タイム】

兎平(9:30)−東篭ノ登山(10:10)−西篭ノ登山(10:40)−東篭ノ登山(11:08)
−水ノ塔山(11:53)−高峰温泉(12:25)−兎平(13:05)
−三方ヶ峰(13:43)−兎平(14:00)

【地形図】 嬬恋田代、車坂峠 

マイヅルソウの褥(大きな写真)
さえずるビンズイ(大きな写真)

 自宅を出たのは早かったのだが、途中、仮眠してしまったので、兎平の駐車場に着いたのは9時半近かった。
 天気はあまりよくなかったのだが、季節もよいので、観光客の姿も多かった。

 登山道は、カラマツの森を緩やかに登っていく。
 足元には、イワカガミ・ミツバオウレン・ツバメオモト・ミヤマエンレイソウなどが咲く。
 林床を埋めるマイヅルソウはまだ、つぼみだが、これが咲けば、みごとだろう。

 コゲラ・ルリビタキ・カッコウ・ホトトギスなどの声が響いて、いい感じだ。

ミヤマエンレイソウ・ピンク花
アズマシャクナゲ

 東篭ノ登山に来ると、ビンズイが複雑な歌を歌いながら、ソングポストから舞い上がったり下りたりしていた。

 西篭ノ登山に向かう道には、登山観光客はおらず、静かだった。

 あまり登っていないが、登山口の標高が高いので、早くも森林限界前後となり、シャクナゲまじりの低木帯となる。
 アズマシャクナゲが満開だったのは、ラッキーだった。
 樹の花では他に、ミネザクラやオオカメノキが咲いていた。

イワカガミ
ミネズオウ

 ここにもイワカガミが多かったが、ミヤマカタバミやミツバオウレン・ツマトリソウの他に、ミネズオウ・ツガザクラも咲いていた。
 この時期にミネズオウを見たのも、ツガザクラがたくさん咲いているのを見たのも、初めてのような気がする。

 西篭ノ登山まではすぐだった。
 山頂下で、一羽で飛び回っていたヒガラがずいぶん近くまで来てくれたので、いい写真が撮れた。

ツガザクラ
ネズコとヒガラ

 東篭ノ登まで戻る道すがら、ホシガラスやルリビタキの写真を撮った。
 ルリビタキは意外に動きが激しいので、シャッターチャンスを何度も逃してしまった。

 天気はまだ持ちそうだったので、水ノ塔山に向かう。
 こちらの尾根はシラビソの樹林帯だが、シャクナゲが相変わらず美しかった。

シラビソとホシガラス
ルリビタキ

 ほとんど平坦と思える尾根を行くと、ちょっと開けた場所。
 ガスのため何も見えないが、晴れていれば展望はよさそうだ。

 砂礫地にウメハタザオの花が点々と咲いていた。
 これはたぶん、初めて見た花。
 初見の花に会うことができてよかった。

ウメハタザオ
三方ヶ峰のコマクサ(大きな写真)

 水ノ塔山からは岩塊の中を緩やかに下っていく。
 イワカガミ・マイヅルソウ・ツガザクラ・シロバナノヘビイチゴなどを見ながら、高峯温泉まで下った。

 兎平まで車道を歩くと1時過ぎで、天気はまだ大丈夫そうだった。
 そこで、アヤメでも咲いているかと思い、池ノ平まで行ってみたが、ショウジョウバカマは終わっていおり、咲いているのは、イワカガミくらいだった。

 しかし、三方ヶ峰まで行ってみると、金網で囲まれた群落で、意外にもコマクサが咲いていた。
 黒い雲が流れてきたので、駐車場に引き返すと、車に乗ったとたん、激しい雨が降り始めた。