奥武蔵大縦走2
− 子の権現から武甲山 −

【年月日】

2016年10月22日〜10月23日
【同行者】 全部で11人
【タイム】

10/22 吾野(7:58)−降魔橋(8:57-9:05)−子の権現(9:42-10:00)
   −天目指峠(11:00)−高畑山(11:58-12:10)−名郷(13:39-13:47)−白岩渓流園(14:18)
10/23 白岩渓流園(5:31)−鳥首峠(6:45-6:54)−ウノタワ(7:42-7:52)−
   大持山(8:44-8:54)−小持山(9:34-9:45)−御嶽神社(10:55-11:14)−武甲山(11:18-11:30)
   −シラジクボ分岐(12:14-12:24)−スゲ沢出合(13:32-13:37)−浦山口駅(14:20)

【地形図】 原市場 正丸峠 秩父 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小)

 吾野駅を降りて、子ノ権現に向かう。人通りの多いコースだが、人影はほとんどなかった。
 小一時間ほど歩いて、降魔橋で小休止。

 子ノ権現までジグザグに登って、今日もあずま屋で大休止にした。
 先週会った子鹿と思しき鹿の声が響いていた。

 高畑山先の下降点から名郷へ下り、しばし休んだのち、30分の歩きで、キャンプ場に着くことができた。

 幕営スペースは、トイレが遠いのが難点だったが、テント場の周りに他の幕営者がいなかったので、気楽でよかった。
 沢の音を聞きながら、この夜もよく眠れた。

植林帯で夜明け(大きな写真)
廃村白岩(大きな写真)

 しばらく車道を行くと、操業していない石灰工場の跡が終点にあり、立入禁止の看板に脅かされながら工場を高巻くと、昔の峠道になる。

 いくらか急なところを登ると白岩集落で、電柱も立っているが、住んでいる人はおらず、完全に倒壊した家もあった。
 自動車の通らない山の中で暮らすのは、今の時代にはちょっと無理なのだろう。

廃村白岩(大きな写真)
ブナの尾根(大きな写真)

 しばらくトラバースで、微量の水流を三つ渡ると、鳥首峠に着いた。
 白岩方面からここに来たのは、初めてだった。

ブナの根がすごい(大きな写真)
コミネカエデ黄葉(大きな写真)

 前日からずっと植林帯を歩いてきたので、自然林が混じり始めるとずいぶん気分がよい。
 ブナ・イヌブナ・ミズナラ・ホオ・カエデ類・リョウブなどの中を急登する。

 送電線が撤去された安曇幹線の鉄塔を過ぎると、また急登。
 ゆるく下って、ウノタワの少し手前で小休止。
 生きたミズナラにクリタケが少々出ていた。

 大持山へは長い登りだが、ブナの大木も散見されて風情がよい。
 紅葉には早かったのだが、もう少したてば、錦繍の尾根になるだろう。

リンドウ咲く(大きな写真)
メギの実(大きな写真)

 大持山・小持山でそれぞれ小休止。
 リンドウがいくらか見られたが、もっとたくさん咲いててもよかったのではなかろうか。

 シラジクボへはずいぶん長い下りになる。
 一方、武甲山への登りも長い。
 おおむねカラマツ林なのだが、きのこは全く出ていなかった。

御嶽神社(大きな写真)
秋色の道(大きな写真)

 登りついた御嶽神社前で大休止をとり、空身で武甲山展望台へ登る。
 ここは、秩父市内が一望できて、いいところだ。
 勤務先もはっきり見えていた。

 名残惜しいが、先がまだ長いので、下りにかかる。
 少し戻って、分岐を西へ向かい、シラジクボからの下山道と合して、長者屋敷の尾根に乗る。
 緩傾斜のほどよい道が延々続いて歩きやすいのだが、なかなか標高が下がらない。
 ここでようやく、食べごろのハナイグチを見つけた。

紅葉(大きな写真)
名残のハナイグチ(大きな写真)

 飯盛山の手前で下降点に入る。
 このコースは登山者が多くなかろうと思っていたのだがさにあらず、意外なほどたくさんのハイカーがやってきて、スピードの遅いわれわれの後ろに、何度も溜まってしまった。

 ほどなくスゲ沢出合の林道終点で、懐かしの橋立川に沿う道だ。
 橋立林道は以前より多少走りやすくなっていた。

 やや急いだが、ちょうどよい秩父線に乗ることができた。