大高取山から鎌北湖

【年月日】

2016年1月5日
【同行者】 単独
【タイム】

越生駅(9:21)−大高取山(10:39)−桂木観音(11:10)−桂木峠(11:24)
−222号鉄塔(12:04-12:33)−鼻曲山(12:40)−カイ立場(13:08)−一本杉峠(13:19)
−獅子が滝分岐(13:26)−獅子が滝(13:51)−鎌北湖第二駐車場(14:17)

【地形図】 越生 飯能 正丸峠 ルート地図

 越生駅周辺にわかりやすい案内図のようなものは見当たらなかったが、駅前通りをまっすぐ行き、大通りを右折すればすぐに、山の方へ登っていく広い道がある。
 まずは越生神社にお参り。

 空はやや白っぽいが、相変わらず暖かく、境内で防寒着を脱ぐ。

越生神社(大きな写真)
富士一山と読める石塔(大きな写真)

 登山道の入口には、「富士一山」と読める石塔が立っている。
 富士信仰の痕跡だろうか、石塔には、新しい幣束も巻かれている。

 登りついた小ピークには奥宮が祀られていた。
 お宮の脇には、スダジイの大木が2本。

奥宮のスダジイ(大きな写真)
豪華なヤブコウジ(大きな写真)

 足元には、フユイチゴが実をつけている。
 群生しているので、なかなかみごとだ。

 ヤブコウジの実も点々と見えるので、こんな時期の植林地だが、林の中はそれなりに賑やかだ。
 マンリョウは1株しか見なかった。

フユイチゴ群生(大きな写真)
マンリョウ(大きな写真)

 無名戦士の墓の分岐からは、尾根道と巻き道も分岐している。
 ここは巻き道を行った。

 やや陽の当たる道ばたで、ヤマツツジが咲いているを発見。
 これにはちょっと驚いた。
 陽だまりでは、シジミチョウの仲間が飛んでいた。

ヤマツツジ咲く(大きな写真)
自分の首を絞めるヤマザクラ(大きな写真)

 展望皆無の西山高取を過ぎ、急坂を登って右に行けば大高取山。
 ここに来たのは3度目だが、24年ぶりだから、記憶は皆無。
 やや疲れていたのだが、越生方面が切り開かれた山頂に「火気厳禁」という札があったので、ここでは休まなかった。

 ゆうパークの分岐を過ぎたあたりから登山道は、越生町と毛呂山町の境界尾根を外れて、桂木観音へと下っていく。
 分岐を見落としたかと思って、登り返してみたが、やはり桂木観音に下るしかないようだった。
 ここは前回来た時にも、困惑したところだ。

桂木観音(大きな写真)
ウメほころぶ(大きな写真)

 ウメのほころぶ桂木観音にお参りし、石段を下ると桂木集落上部。
 車道を右へ少しで、最奥の家のわきからゆず畑の中の地道を通って変形十字路。

 ここもわかりづらく、道標には、黒山三滝方面とか黒山三滝・大満方面とある。
 黒山三滝方面に少し入ってみたが、これは絶対に無理だと思いすぐに引き返し、黒山三滝・大満方面に入ってみるとすぐに桂木峠だった。
 道標にようやく、一本杉峠という表示が出てくる。

ミヤマシキミ(大きな写真)
サザンカ咲く(大きな写真)

 小さなピークを登り下りしていくと林道を渡って、不詳な分岐。
 これはおそらく、地形図に記載のある大満へ下る廃道だろう。

 スギ林が切れるとアオキの下生えの雑木林がいい感じだ。
 三角点を過ぎてしばらくで、展望のよい送電鉄塔があったので、ここで大休止。

 名のあるピークで見えているのは越上山くらいか。
 暖かく、風がないので気持ちがよい。

オケラ枯れる(大きな写真)
一本杉峠(大きな写真)

 鼻曲山へは、露岩混じりの急登となる。
 展望はないが、雑木のピークでいい陽だまりになっていた。

 平坦な尾根をしばらくでカイ立場。
 たいへん気になるというか、不愉快なのだが、毛呂山町で立てたこのあたりの道標には、マジックで余計な書き込みがしてある。
 桂木観音まで何分とか、三点支持さえ必要ないような露岩の手前に上級者以外通行禁止とか。
 これはいずれ、公費を使って消さなければならないだろう。

 いくらか登ると一本杉峠で、杉の大木があるのだが、峠状の地形ではなく峠道もない。
 そのすぐ先が桂木分岐で、この秋に何度も来たところだ。
 鎌北湖へ下る道はこの秋にいくつか覚えたが、この日はこの先から、獅子が滝へ下る道をとった。

獅子が滝(大きな写真)
ズクす柿(大きな写真)

 よく踏まれたトラバース道から雑木の尾根道へ緩やかに下り、谷に降りるとまもなく舗装工事中の車道に出た。
 阿諏訪から鎌北への林道だが、そんなにいい道路にする必要があるのだろうか。

 獅子が滝を見物して車道を登り返し、あとは知った道を鎌北湖へ下った。
 収穫しきらないゆずがまだたくさん実っていたが、とても全部売り切ることはできないだろう。
 川べりに実った鈴なりの柿が収穫されずにズクしているのは、じつにもったいないと思った。