晩秋の武甲山

【年月日】

2014年11月19日
【同行者】 単独
【タイム】

一の鳥居(10:30)−武甲山(12:48-13:17)−飼育池(14:14-15:21)
−一の鳥居(15:29)

【地形図】 飯能 ルート地図

 ずいぶん出遅れたが、久しぶりに武甲山に登ってみた。

テツカエデ黄葉(大きな写真)
不動の滝前(大きな写真)

 表参道を登るのは36年ぶりだと思う。
 そのときには、かなり登ったところで雨が降りだしたため、山頂まで届かなかった記憶がある。

 平日なのに、一の鳥居の駐車場には、たくさんの自動車がとまっていた。
 表参道はいいコースだが、武甲山がこれほど人気がある理由が、今ひとつわからない。

 飼育池の取水を過ぎてしばらく行くと、山道に入る。
 今回はずっとスギ林を行くので、古い丁目石の写真を撮りながら登った。

 表参道の丁目石は三種類あるようだ。
 もっとも古いのは、建立時期不明で、文字もほとんど読めないほど風化しており、紛失もしくは毀損により相当数が失われている。

   次に古いのは大正期ごろに立てられてと思われるもので、建立者の在所と氏名もおおむね判読できるが、いくつかは欠落している。
 もっとも新しいのは失われたものを補うために、公的機関によりごく近年に建てられたらしきもので、建立者や年月日などは記載されていない。

大杉1(大きな写真)
大杉2(大きな写真)

 すぐに不動の滝で、不動さまの石像のわきに水場が設けられていた。
 しばらくトラバースした先からは、かなりの急登がずっと続く。

 山ノ神の石祠を見てしばらくで最初の大杉。
 ここは広場になっているから、休憩ポイントでもある。

 ここから尾根上の登り道に、全部で四本の、いずれもみごとな大杉があった。

大杉3(大きな写真)
テイカカズラ(大きな写真)

大杉4(大きな写真)
大杉5(大きな写真)

 前方が明るくなり、フサザクラかと思われる浅木が見えてくると、トラバースになって、傾斜が緩む。
 足元には石灰岩の破片が目立ってくる。

 ポタポタ程度ながら滴っている水場を見るとまもなく五十丁目の丁目石があり、御嶽神社の前に出た。
 神社で拝礼して、山頂部へ向かう。

 ここに来るのは25年ぶりだが、採掘現場はその時に比べてはるかに低くなっていた。
 秩父の街から見ても、この山の醜悪さはひどいものだ。

 御嶽神社に戻り、あづま屋で腹ごしらえして、下山にかかる。

50丁目(大きな写真)
御嶽神社(大きな写真)

 下りは、寺跡コースにした。  まずはシラジクボのタルまで急降下。
 このあたりはカラマツ林なので、武甲山とは思えない雰囲気だ。

 スギ林をしばらくトラバースして尾根に乗ると、持山寺跡の分岐。
 ここからは小持沢遡行後に通った道だ。

 持山寺跡を観たあとは、スギ林をどんどん下った。

持山寺跡の塔(大きな写真)
オオモミジ紅葉(大きな写真)

 特に見るべきものとてないが、下部で時おり見る紅葉はまだ美しかった。

 飼育池にSさんがいたので、イワナ卵の検卵を手伝ってから帰った。