晩秋の里山
− 笠山・堂平山から大野峠 −

【年月日】

2009年11月28日
【同行者】 7人
【タイム】

皆谷(7:43)−笠山入口(8:26-8:35)−笠山(9:33-9:48)
−七重峠(10:11)−堂平山(10:38-11:10)−白石峠(11:41)
−高篠峠(12:04-12:15)−大野峠(12:45)−赤谷(13:37-13:45)
−芦ヶ久保駅(14:15)

【地形図】 安戸 正丸峠 秩父 ルート地図

 このコースを行くのは、18年ぶりだった。
 今回は、その逆コースを計画したのだが、小川町駅から笠山まで歩くのでは車道歩きが長すぎるので、皆谷バス停までバスを使い、芦ヶ久保駅に下山することにした。

二十二夜塔
エンコウカエデ

 軽い冬型気圧配置とはいえ、比較的暖かい朝だった。
 皆谷バス停から少し先の、青い登山口道標の脇から集落の中を登っていく。
 庭には、柚子やみかんが鈴なりで、やはり暖かいところなのだなと思わせられた。

 「外秩父7峰縦走大会」に使われる道標に従って、ショートカットを交えながら登っていく。
 登山道の入口まで小1時間だが、ちょうどよいウォーミングアップになった。

 最初はちょっと荒れたアカマツ林。
 その先は、スギの植林地とコナラを中心とする典型的な雑木林のパッチワークとなる。
 女性の名前で建てられた二十二夜塔があったが、どのようないわれがあるのだろうか。

落ち葉の道(大きな写真)
笠山神社

 林道を2度渡ると傾斜が出てき、ひと登りで笠山西峰に着いた。
 北側が伐開されていて好展望。
 広大な関東平野を隔てて、日光連山・赤城山・榛名山・谷川連峰あたりが望まれる。
 雲のために浅間山は見えないが、浅間隠山は見えていた。

 東峰からは樹林越しながら同じ風景が見えていた。
 笠山神社にひと気はなかったが、新しい御幣が下がっていた。

 少し下って、林道を渡ると七重峠。
 車道を渡るところに、昔懐かしいマツダランプの道標があった。

 堂平山の山頂手前は広い芝生で、パラグライダーの練習場だが、この日は模型飛行機が飛んでいただけだった。
 天文台の敷地にベンチがあったので、ここで大休止。
 かなたには、新宿の副都心や池袋の高いビルなどが望まれた。

 天文台のまわりは公園として整備されており、トイレや自動販売機があり、中年のライダーたちが憩っていた。
 このあたりは紅葉がまだ残っていたし、寒桜も咲いていた。

古い道標
イロハモミジ(大きな写真)

 堂平山からは山道と車道を出たり入ったりする。
 歩きにくい階段を登ると剣ヶ峰。
 名前からして山岳信仰に関係ありそうだし、「摩利支天 剣峯大神 大山祗命」の石碑も残っているが、罰当たりなことに、巨大な電波塔がピークを占拠している。

大正時代の道標
剣ヶ峰の石碑

 快適な雑木林の尾根をしばらく歩くと白石峠。
 外秩父7峰縦走大会の道標は、ここから874メートルピークを経て定峰峠に向かっているが、われわれはここから車道をしばらく歩いて、高篠峠へ向かう。

馬頭尊
きれいに刈られたお茶畑

 変形十字路の高篠峠でひといき入れ、近道するためヤブに入って車道を二度渡ると、その先からは、再び雑木の尾根になる。
 丸山へ行く道を分かれて大野峠方面へ少し下ると、絶好の展望地。ここは休みをとりたいようなところだった。
 大野峠で車道を渡ると、芦ヶ久保へはずっと、スギ林の中を下っていく。

 久しく以前に見た覚えのある馬頭尊のあるあたりは、道ばたにオカメザサの群生やお茶の木が生えているから、かつて人家があったのかも知れない。
 自動車の音が近づくと、広いお茶畑のある赤谷。

 芦ヶ久保駅に着いたとたんに電車が行ってしまったのは、ちょっと残念だった。