黄煙立つ山
- 大高山から久須美峠 -

【年月日】

2005年3月16日
【同行者】 単独
【タイム】

吾野駅(11:30)−大高山(12:32)−天覚山(13:39)
−武蔵横手駅(15:00)

【地形図】 原市場 飯能 ルート地図

またツバキの花
花粉色に染まる山

 懸案だった在来イワナ書籍の編集作業が一段落し、入稿をすませた翌日、休みをもらって奥武蔵を歩きに行った。

 ジャガイモの植え付けをしてから西武線に乗る。
 本日の行き先は大高山・天覚山。このコースもまた17年ぶり。
 この日は、GPSの使用練習も兼ねてのショートコースだった。

 吾野駅から駅裏へは、線路の下をくぐると記憶していたが、トンネルがなくなっていたので、踏切を渡る。
 登山道は、数年前に大崩壊した場所のすぐわきにつけられている。

 スギ林の中の登りだが、胸ポケットに入れたGPSはあっという間に衛星をロスト。
 現在地に?のマークがつく。
 なんて使えないやつなんだとあきれてしまう。

 ポケットに入れておいたのでは、よほど展望のよい伐採あとのようなところでないと衛星は捕捉できない。
 しかし、GPSを手に持ち、アンテナ面を上に向けて歩くと、尾根にいる限り、木漏れ日程度の樹林であればどうにか作動させることができる。
 本体の機能をどうするかということより、手に持たずにアンテナ面を上に向けて歩く工夫が必要だ。

 以前の山行記には子の山というピークに登りつくとあるが、どうやらそれは間違いのようで、前坂という地点が子の山との分岐になっていた。

 林道を渡り、ひと登りで大高山。
 ここまでずっと、スギの植林帯の中だった。

 今年の花粉症は、ここまで比較的軽症だった。
 用心のため、この日は、花粉マスクをかけて登り始めたのだが、気温が高いこともあって、この日の花粉飛散量はかなりのものだったようだ。
 大高山に着いた頃から、花粉症が一気に激症化。

 大高山には若宮八幡と彫られた明治40年の小さな石祠。
 東西に長い山頂部の東端には風化して字の読めなくなった石祠。

 登降を繰り返して大岩。
 ここも展望なし。

 そしてしばらくで大両寺集落の分岐。この道はほぼ廃道。
 かつてこの付近には天覚山がよく見える地点があったのだが、植林が成長したため、コースはずっと樹林帯の中だった。

 その中で一ヶ所、ヤブツバキの群落があり、ちょうど見ごろだった。

 種木集落の分岐を見るとすぐに天覚山。
 ここは南側が伐採されていて、ベンチなども作られており、明るくなっていた。

 まだ時間があるので、この日はさらに直進。
 前方に送電鉄塔が見えるところで右折して、荒れたところを下ると車道の東峠。

 朝から飲まず食わず休まずできたので、やや疲れた。
 それに、このあたりの花粉はスギ林よりさらに一段とひどい感じだった。

 しばらく登降して屋形山の分岐。
 屋形山の山名は地図にないが、277メートル標高点あたりのことだろう。
 いつか行ってみたい。

 ゆっくり下っていくと、なにかの樹木を巻き込んで枯らしてしまったケヤキの大木。
 抱き殺しのケヤキだ。

 GPS画面が黒っぽくなってきたので、液晶が壊れたのかと思ったら、地図に載ってないゴルフ場。
 スコンスコンと、子どもの喜びそうな音がする。
 疲れたので、ちょっとした日だまりで一休み。

 303メートル標高点でカマド山の分岐。
 カマド山とは、298メートル三角点のことだろう。
 ここも宿題となった。

 下りが続いて久須美峠。
 帰ってからもう少し農作業もしたいので、本日はここまでとし、武蔵横手方面へ向かう。

 駅に着いたらすぐに電車が来たので、ラッキーだった。
 花粉症は、一日ひどいままだった。

 GPSのトラックログは思ったよりちゃんととれていた。