久しぶりに、奥武蔵の定番コースに出かけた。
このコースは、14年ぶり。
芦ヶ久保駅から兵野沢に沿う道は、思いのほか急傾斜だ。
ミミガタテンナンショウ、ギンリョウソウ、ガクウツギなど、地味な花が咲いている。
クワガタソウは、咲き始め。
アカハラ、ミソサザイのさえずりを聞きながら登っていくと、尾根の上。
カラマツの植林地で、ゼンマイが惚けていた。
この次ここに来るなら、連休の前だな。
このあたりからフタリシズカがすこぶる多い。
まだ咲く前なので、花はちっとも目立たない。
雌岳直下は、トラロープが張ってあるが、とても滑りやすい。
雌岳は、以前とちがい、展望がなくなってしまったのでパスして、雄岳まで行って、小休止。
ここも木が伸びてきたが、まだ、ヤマツツジやアブラツツジが咲くの向こうに、傷もあらわな武甲山の姿がある。
しかし、その少し先の伐採地の方が、さらに展望はよかった。
雄岳から武川岳までは、長い登り下り。
それでも、道ばたにナラタケは出ていたし、柏餅を作るにちょうどよい若葉のカシワの木もあったので、遊びながら歩けた。
ちょうど中間にあたる焼山から先は、西側が伐採され、ヒノキが植えられていた。
広大な植林地だが、全体を金網で囲ってある。
むろん、獣害対策だが、ずいぶんコストがかかってるなと思われた。
コガラやセンダイムシクイを聞きながら、武川岳へ。
ちょうどお昼どきだったので、ハイカーが三々五々憩っていて、にぎやかだった。
さっき摘んできたナラタケは、ここでうどんに入れて食べた。
ゆっくり休んだのち、山伏峠へ向かって、ゆるやかに下る。
ここは植林が多いので、あまり見るものはなし。
小1時間の下りで山伏峠。
車道への下り口がまたまた変わっていた。
切り通しののり面で、しばしワラビを摘んで、伊豆ヶ岳への登りにかかる。
峠の上の祠も、新しい石祠になっていた。
祠のわきには、立派な大木。
大きすぎて、葉っぱの形が判じられないが、たぶんケヤキだと思う。
ここからの登りは、急傾斜だが、距離は短い。
思いのほか時間をくったが、ようやく伊豆ヶ岳。
フジの花、ヤマツツジの花が満開で、たいへん美しかった。
この季節の伊豆ヶ岳もいいものだ。
子の権現に行けない時間ではなかったが、Uさんが疲れたというので、正丸駅へと下った。