自動車を石仏の前におき、ゆっくり登る。
杉林のなかだが、トリアシショウマやサラシナショウマの芽が出ていた。
暗い杉林のなかにツルネコノメ、シロバナエンレイソウ、トウゴクサバノオ、マルバコンロンソウなどが咲いていた。
少し明るく開けたところに、コチャルメルソウのたくさん咲いていた。
多くの人は花だとも思わずに過ぎていくてあろう、目立たない花だ。
最後の水場から先は雑木林と杉林が交互に出てくる。
コガネネコノメ、アズマイチゲ、ヨゴレネコノメなどが咲いていた。
コガネネコノメの群落はきれいなものだ。
アズマイチゲはほとんど花をつけていなかったが、一ヶ所だけ花のある群落があった。
空がどんよりと曇っていたため、花を開いているのがひとつもないのが残念だった。
また、カタクリがいたるところに生えていて、咲いているのもかなりあった。
ミヤマカタバミの仲間の花が咲いているところもあった。
峠直下のはニリンソウの大群落だ。
ここのニリンソウは両神よりも遅れており、つぼみもまだ出てないのが多かった。
花を眺めたり写真を撮ったりしながら登ってきたので、妻坂峠まで1時間もかかってしまった。
山の上の方はガスがかかっていたし、名栗側からから冷たい風が吹きつけていた。
峠のうえにもカタクリ、ニリンソウ、ユリワサビなどがあり、ヤマトリカブトの芽も出ていた。
ヤマガラの鳴く声も聞こえた。
晴れていれば気持ちのよい登りだが、雨になりそうなようすだったので、引き返した。