越上山から顔振峠

【年月日】

1989年3月10日
【同行者】 単独
【タイム】

東吾野(10:00)−ユガテ(10:40)−越上山(11:45-12:25)
−顔振峠(12:50)−吾野(13:30)

【地形図】 飯能、越生、原市場、正丸峠

顔振峠から伊豆ヶ岳を望む
 東吾野の駅から舗装道路。
 自動車の往来はほとんどなし。

 道標にしたがって、ユガテに向かった。

 一軒の家の庭さきを通って裏手を登っていくと、舗装していない自動車道を横切って、山道が続く。

 ゆるい登りを歩くと、エビガ坂。
 ここからは、尾根歩き。

 明るいえび茶色の枯葉のうえに、雪がまだらに残っていて、おもしろい文様をつくっていた。
 ホーホケキョとウグイスの啼く声がした。
 今年初めてのウグイスだ。
 しばらく行くと、また自動車道。
 この辺が、二万五千の「飯能」と「越生」の図幅の境目である。
 暴走族の落書がいっぱい書いてあるT字路からまた、山道。

 気持ちの良い尾根を歩いていくと、越上山への分岐。
 北面であるためか、ここは、雪が多い。
 といっても、二、三センチ程度だ。
 岩と雑木に手をかけてよじ登るとまもなく、越上山頂に着いた。

 山頂は植林と雑木のために、展望はほとんどなし。
 雪が杉の木についていて、それがとけて落下してくる。
 じっとしていると、ぬれてしまう。
 三等三角点がある、静かなところだ。

 日も射していないので、頂上直下の日当たりの良い南側の岩のうえに腰をおろして、食事にした。

 そこからひと下りで、なかなか立派な諏訪神社。
 ここで拝礼。

 また自動車道で、行き交う車に脅かされつつ下っていくと、にぎやかな顔振峠。
 にぎやかなところはいやなので、早々に下る。

 ここから吾野までは、シャガの下生えの単調な下りだった。