天覧山から多峰主山

【年月日】

1989年1月1日
【同行者】 単独
【タイム】

飯能(14:10)−天覧山(14:35)−多峰主山(15:00)
−高麗(15:30)

【地形図】 飯能、原市場

天覧山の五百羅漢
 この年の初山行。

 商店街から住宅地を通って、天覧山の入口へ。

 さすがに売店も休みであるが、散歩でもしているのか、それとも能仁寺に初詣に来たのか、家族づれがちらほら。

 左に「曹洞宗能仁禅寺」の石塔を見ながら、手入れの行き届いた、庭のような道を行く。
 能仁寺の墓地の近くに忠霊塔も見える。

 スカート姿の人や、家族づれのなかで、登山靴姿は、異様だったかもしれない。

 すぐに頂上直下の「中段広場」。
 ここで道は二つに分かれる。

 一つは、そのまま頂上へ向かう道、もう一つは、「十六羅漢」を見ながら頂上へ向かう道。

 この日は、「十六羅漢」を見ることにした。
 道の右手の岩のそこここに、石像が置かれているのを見てから、頂上へ向かった。
 頂上の直前は、ちょっとした岩場だったが、わけもなく天覧山頂に着いた。

 ここからは、伊豆ケ岳など奥武蔵一帯が一望でき、すばらしい展望台。
 ひといき入れて、多峰主山へ。

 一気に下りきったあたりには、もう誰もいなかった。
 気持ちの良い枯れた葦原では、青い空と林のコントラストが美しかった。

 多峰主山までの道では、一人の人とも出会わなかった。
 ここは、天覧山とはうってかわって、黒木の植林の中を緩やかに登下降する、奥武蔵らしい雰囲気のある道だった。

 樹林の匂いを味わいつつしばらく行くと、多峰主山男坂と黒田直邦墓方面との分岐に到る。

 ここでは、男坂。
 多峰主山直下の男坂とは、要するに石の階段道だ。

 かなりの強風が吹いていたが、展望はここも大変よかった。
 奥武蔵のなかでも、この二山は、展望という点では、とてもすぐれていると思う。

 下山は南西へ。
 途中、「住宅地造成につきハイキングコース変更」なる看板を見つけ、うんざりするが、どうしようもない。

 ガスタンクを左に見ると、新興住宅地。

 年始のためか、静かだった。