日和田山から物見山

【年月日】

1988年11月7日
【同行者】 単独
【タイム】

高麗(12:10)−日和田山(13:00)−物見山(13:40)
−ユガテ(15:05)−(15:40)

【地形図】 飯能

 高麗の駅に着いたのが、12時すぎ。

 国道から鹿台橋を渡ったころで靴の紐を締め直し、奥武蔵自然遊歩道へ。

 男道と女道の分岐は、男道。
 一旦下がってから岩場を登る。
 男道と女道が合流するところには、金刀比羅神社があり、「武尊山権現、御嶽山座王権現、意波羅三社大権現」と彫られた石碑。

 ここから日和田山頂までは、すぐだ。
 山頂には、享保十年の宝篋塔。

 北には比企丘陵に広がる住宅地と関東平野が広がり、南には、樹木の間から高麗の町と奥多摩の山が見える。
 快晴。

 物見山方面へ向かうと、オケラの花。
 アブラギク、イヌタデはいたるところに咲いていた。
 ここには、アザミも咲いていた。

 「ふじみや」という茶店の前からは、奥武蔵の山やまが美しい。

 物見山は日和田山と違って、宗教めいたものは何もなし。
 東に東京がかすんで見え、新宿の高層ビルが浮かんでいた。

 ヤセオネ峠を通り、登りともいえぬ道を歩く。
 自動車道を横切ると北向地蔵。
 アキノタムラソウの咲き残りがあった。
 五条の滝分岐を通り、下りにかかる。

 ユガテに出る前、沢を渡った所の右斜面に純白のサザンカを見た。
 暗い谷筋に光るような白さに思わず息をのむ。

 ユガテは、美しくて小広い傾斜地である。
 ここから顔振峠への道もある。
 ここで休みたく思ったが、二人づれの男性がずいぶん大きな声で会話していたので、気を悪くして通り過ぎてしまった。

 さすがに立冬の日だけあって、西日が顔を照らし、まぶしい。

 まもなく、自動車道。
 虎秀川(こしゅうがわ)沿いの車道を東吾野まで、のんびり歩いた。