キバナノアツモリソウを愛でる
- 櫛形山3 -

【年月日】

2005年6月18日
【同行者】 Uさん
【タイム】

池ノ平駐車場(9:20)−奥仙重(10:12)−裸山(11:40)−
池ノ平駐車場(15:01)

【地形図】 夜叉神峠、小笠原、鰍沢、奈良田 ルート地図
【関連ページ】 梅雨の櫛形山

ダケカンバの大木
林床を埋めるカニコウモリ

 やや働きすぎたかと思える週が終わり、梅雨のすき間をねらって、またも櫛形山へ。

 たしかに、朝起きるのが、非常に大儀だった。
 順調に自動車を走らせているつもりだったが、トイレ休憩のために双葉SAで車を降りたとたん、肋間に激痛が走り、立っていられなくなった。

 多忙時にしばしば発症するやつだ。
 治療法はたぶん、ない。

 南尾根か中尾根を考えていたのだが、とても登れそうにないので、池ノ平コースに変更。

 伊奈ヶ湖周辺では、植栽されたヤマボウシがとても鮮やか。
 自然の花では、コアジサイが満開だ。

 池ノ平にはすでにたくさんの自動車が停まっていた。
 駐車場周辺には、シロバナノヘビイチゴが至るところに咲いていた。

 歩き始めると、ミツバツチグリ、ズダヤクシュ、マイヅルソウ、カラマツソウ、アイヅシモツケなども点々と咲いていた。

 尾根の上に上がると、防火帯をジグザグに登っていく。
 名残のアマナ、オオヤマフスマ、キンポウゲもあるが、シロバナノヘビイチゴが圧倒的に多く、この日の登山道ではどこでも咲いているといっていいほどだった。

 傾斜がゆるむと、登山道周辺だけは伐り残したらしい原生林。
 枝のねじくれたダケカンバの巨木がなかなかの迫力だ。

登山道わきで休むヒオドシチョウ
葉っぱで休むミヤマシロチョウ

 しばらくで奥仙重。
 ここに来たのは初めてだ。
 シジュウカラ、ツツドリの声が響いていた。

 周囲はようやくコメツガを中心とした、原生林らしき雰囲気となる。
 ところどころに、葉っぱのないヒメムヨウランの花が咲いていた。

 中尾根からの道を合わせ、マイヅルソウの花におおわれた、みごとな林床を眺めながら行くと、原生林コースとの分岐。
 ここは原生林コースに入る。

 奥秩父でもそうなのだが、櫛形山でもスズタケの枯れが進んでいる。
 東側の開けたところで、タカネグンナイフウロが咲き始めていた。

孤高のズミも満開(裸山直下)
ズミの花

 アヤメ平まで来ると、ハイカーの数が前回よりずいぶん多い。
 ここでキバナノアツモリソウを見たが、個体数は非常に少なく、もはや風前の灯火という感じだ。
 アツモリソウは見つからず。

 裸山に行くと、ズミの花が満開で、アヤメもそこここで咲き始めていた。
 天候は曇り。
 展望はほとんどないが、雨にはならなかった。
 山歩きにはまぁまぁの天気だが、アヤメの花には雨が似合っている。

 ワインを飲みながらスパゲティを食べたら、眠気が襲って来、しばらく熟睡してしまった。