遅い春を満喫
- 櫛形山2 -

【年月日】

2005年5月29日
【同行者】 Uさん
【タイム】

北尾根登山道入口(8:05)−丸山コース出合(10:10)
裸山下(10:50-11:56)−北尾根登山道入口(13:41)

【地形図】 夜叉神峠、小笠原、鰍沢、奈良田 ルート地図
【関連ページ】 春の櫛形山(1)春の櫛形山(2)

イカリソウ
芽吹き始めたカラマツ林

 櫛形林道では、ヤマツツジやヤマブキ、ニセアカシアが満開だった。
 北尾根登山口は林道の展望台になっているのだが、薄曇りで何も見えず。

 整備された道を行くと、ホソバテンナンショウ、イカリソウ、ササバギンラン、チゴユリなどがお出迎え。
 紫色のイカリソウを見るのはずいぶん、久しぶり。

 登山口周辺だけはスギ林だが、あとはずっと自然林。
 ミズナラ、アセビ、モミ、各種カエデ類を中心とした雑木林だ。
 地元の高校の科学部がつけた樹木板が吊してあって、わかりやすい。

 シジュウカラやツツドリ、アカハラなどのさえずりが聞こえ、にぎやかな森だ。

カラマツの花
春浅いアヤメ平

 もみじ平コースを分けると、南斜面を斜上する。
 湿度の高いところでは、ラショウモンカズラがたくさん咲いており、名残のニリンソウもちらほら。
 今年のニリンソウはこれが最後かな。

 比較的乾いた斜面にはミツバツチグリがたくさん咲いている。
 目立たない小さなタデは、クリンユキフデ。これは上部まで至るところに咲いていた。
 ヤマシャクヤクはたくさん生えていたが、ゴルフボールくらいにふくらんでいたのは一つだけ。

 アオチドリは一株だけ。
 下部では若い実だったエンレイソウは、上部では咲いている盛り。
 ルイヨウボタンは初めて見たような気がする。
 マイヅルソウも咲き始め。
 クルマバツクバネソウはおもしろい花だ。

 頂稜が見えてくると、オオカメノキ、トウゴクミツバツツジ、ハウチワカエデ、アセビなど、樹木の花も多くなる。
 足元には、小さなフデリンドウ

イチヨウラン
アヤメ平のゼンマイ

 カラマツ林の中の枯死したササ原まで来ると、アヤメ平はもうすぐ。
 ナルコユリ、ハンゴンソウ、ゼンマイ、ヨブスマソウ、コバイケイソウなどが一斉に芽ばえている。

 シーズンオフのアヤメ平は、花は全くないが、たいへん静かで好もしい。

 裸山への登りではオオカメノキが満開。
 これほどいっせいに開花したオオカメノキを見たのは初めてだ。
 足元では、エンレイソウやツバメオモトが咲いている。  苔むした平坦な樹林帯では、マイヅルソウのつぼみが開花を待っている状態。
 ミヤマカタバミが咲き、たった一輪のイチヨウランが咲いていた。

 ミヤマカタバミやクサボケの咲く裸山も、数人のハイカーが憩っていたのみ。
 われわれもここで大休止。

 下りはもみじ平コースを行ったが、見るべきものはあまりなかった。