白砂と落葉松
- 日向山 -

【年月日】

2003年9月7日
【同行者】 Uさん
【タイム】

矢立石(8:20)−日向山(9:50)−ガンガワラ(10:00-11:00)
−矢立石(12:10)

【地形図】 長坂上条

山頂近くの天然カラマツ
ビランジ

 曇り予報だったが、一週間の疲れをしっかりとりたいので、南アルプス前衛、日向山へ。

 矢立石登山口には、すでに自動車がたくさんとまっていた。
 ここには駐車場というようなものはなく、少し広くなった路側に車をとめるので、遅く来ると困るだろう。

 登りはじめはアカマツ混じりの雑木林。
 チチタケやムラサキフウセンタケ、カバイロツルタケ、ツエタケなどがときどき出ているが、きのこは少ない。

 ミミブサタケが群生したような奇妙な形をしたミヤマツチトリモチがいっぱい出ていた。
 これは、初めて見た。

 やがて、雑木がときどき混じったカラマツの植林地。
 あとはほぼずっと、カラマツ林の中の道だった。

 カラマツ林になっても、チチタケ以外には、名前のわからないきのこが数種類出ていただけだった。
 花も比較的少なくて、センジュガンピ、シモバシラ、ヤマジノホトトギス、アキノキリンソウ、フシグロセンノウなどがところどころに咲いている程度だった。

 登山道は、地形図で見るほど急傾斜ではなく、だらだら登っていくうちに、いつしか三角点のわきを通る。
 三角点を過ぎるあたりから、周囲は原生林の風情。
 ブナ、ミズナラもあるが、太くて、枝ぶりのよいのは天然カラマツだ。

 樹林帯が切れると、景観は一変し、花崗岩の白いザレにおおわれたガンガワラに飛び出す。
 残念ながら、八ヶ岳も駒ヶ岳の展望も、ガスのためほとんど得ることができなかった。

 ここで、花を見ながら大休止。
 林縁に、オヤマボクチ、ホタルブクロ、ミヤマコゴメグサ、ビランジ、トモエシオガマ、ハナイカリなどが咲いていた。
 なかでも、ビランジはとてもみごとだった。

 ガスが巻いてきたので、雨にならないうちにと思って、帰途についた。