湿原とブナ林
−八剣山 −

【年月日】

2023年6月17日
【同行者】 単独
【タイム】

カヤの平案内所(8:05)−北ドブ(8:56-9:25)−八剣山(10:01)
−五叉路(10:34)−大ブナ歩道入口(10:58)−カヤの平案内所(11:19)

【地形図】 往郷 夜間瀬 鳥甲山 切明 ルート地図

 山そのものはライトなのだが、アプローチはけっこうきつい。
 国道から林道に入ってからが、ずいぶん長かった。

 林道のあちこちに路上駐車している車があって一瞬、ここはそんなに人気の山なのかと思ったが、どうもタケノコ狩りの人々の車らしいと気づいた。

ズダヤクシュ
ブナ林

 カヤの平案内所前の駐車場から歩き出す。
 道標に従って、シラカンバ林の中を行く。
 そこそこ標高が高いので、涼しくて気持ちがよい。

 登山道というにはあまりにも広い遊歩道には、マイヅルソウやズダヤクシュ、ユキザサが咲く。
 周囲はすぐにブナ林になり、壮年ブナの中のトレイルとなる。

 平坦な道をしばしでベンチのある五叉路。
 ここは北ドブ湿原へ。

ツバマツオウジ
オオタチツボスミレ

 北ドブは樹林に囲まれたきれいな湿原だった。

 足元にはタテヤマリンドウ・リュウキンカ・オオタチツボスミレ・ワタスゲなどが咲く。
 ニッコウキスゲはあともう少しといったところだった。
 池塘もあるが、とても小さいものだった。

 ツバマツオウジがやっぱり出てるのだが、この日もいただくのは我慢した。
 いいところにあずま屋があったので、大休止。

ユキザサ
北のドブ

 ここからゆるい登り。
 サンカヨウやツバメオモトが咲き終わっていたのは残念だったが、キヌガサソウは今が盛りだった。

 鞍部から八剣山へは、大木もまじるブナ林。
 筑波山ではやや遅かったツクバネソウはちょうどいいタイミングだった。

キヌガサソウ
ツクバネソウ

 太い根曲がり竹の密生帯なのだが、よさげなのは全く見つからなかった。
 あれはどうやって見つけるのだろう。

 八剣山のピークはヤブの中の切り開きで、展望など全くなく、すぐにUターン。
 鞍部からは尾根に入った。
 カッコウ・コルリ・センダイムシクイなとの声を聞きながらブナ林を行く。

牧場の巨ミズナラ
天然寺大悲殿

 登ったところは三叉路で、八剣山歩道が分岐する。
 八剣山歩道を行くと、たくさん路上駐車していたところに下ると思われるのだが、そこからカヤの平案内所までの車道歩きはさすがに長すぎるので、五叉路へ下る。

 五叉路から大ブナ歩道へ。
 こちらは登山口まで30分ほどの車道歩きで戻れるので、まぁ許容範囲。

 ここもいいブナ林だったが、それまでのコースより特に大きなブナがあるわけではなかった。

 駐車場から南ドブにも行ってみたが、こちらの湿原は乾燥し荒れていて、見るべきものはなかった。
 それより、牛が遊ぶ牧場の大ミズナラや満開のズミに目をひかれた。

 下山後、天然寺にお礼参りに行った。