冬枯れの尾根道
− 海ノ口城址 −

【年月日】

2022年11月19日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車スペース(8:12)−海ノ口城址(8:49-9:25)−城山(10:06)
−大芝峠(10:43)−駐車スペース(11:22)

【地形図】 信濃中島 松原湖 ルート地図

 海ノ口城址の駐車場はもっと奥なのだが、林道の状態が悪かったので、ずっと手前の広いところに自動車をとめた。

本曲輪
霜げるガマズミ

 日は昇っているが、霜の降りた谷を歩いていくので寒く感じる。
 ただ、黄葉が落ちきっていないカラマツ林は、けっこうきれいだった。

 駐車場からやや傾斜が出てくる。
 作業道程度の道幅になり、最後はジグザグを切って尾根に至る。

 尾根は雑木林で明るいが、展望はない。
 多少岩っぽいが、すぐに海ノ口城址。

 ピークに三つほどの露岩があり、削平されているが、さほど広くない。
 ペンキで書かれた説明板と、ほぼ同内容の文章が刻まれた石碑がある。
 小さな櫓の上にあずま屋があるので、ちょっと早いがここで大休止。

 城山へは尾根を登下降していく。
 空堀もあるのだが、ごく小規模で、防御性は高くないと思われる。

 海ノ口城址は、武田晴信のデビュー戦とされる。
 土豪の平賀源心がここに2000人で立てこもり、武田信虎は8000人で一ヶ月以上包囲したが落とせなかったと史書は語り、説明板にもそのように記されている。

 しかし、実際の海ノ口城は、籠城するとすればせいぜい50人程度か。
 完全に囲まれればどうにもならず、抵抗不可能。
 伝えられる軍勢の数は、ケタがちがってるのではないか。

ツルウメモドキ
赤岳・横岳

 城山直下は岩稜をまとうが、ピークは穏やかだ。
 ここから南へも、気持ちのよい雑木林が続く。

 八ヶ岳の展望が樹林越しなのはやや残念だったが、霜げたガマズミ・オトコヨウゾメや、立木に絡んだツルウメモドキを見ながらのんびり行く。
 大芝峠の手前で、見晴らしが得られないかと思って西の尾根に入ってみたが、やはり樹林越しの赤岳なのだった。

 開削記念碑の建つ大芝峠から道路を下ったが、ここはすでに廃道なのか、舗装されているのに全く管理されておらず、一般車の通行は難しかろうと思われた。