大展望ならず
− 陣馬形山 −

【年月日】

2018年10月8日
【同行者】 単独
【タイム】

登山者駐車場(7:23)−キャンプ場(9:41-10:14)−陣馬形山(10:16)−登山者駐車場(11:53)

【地形図】 伊那大島 赤穂 ルート地図

 美術館分岐のすぐ先に登山者用の駐車場がある。
 ここからしばらく、集落の中を歩いていく。

スギヒラタケ(大きな写真)
リュウノウギク(大きな写真)

 みごとに築かれた棚田の中には作付けしていないところもあるが、殆どはまだ作られていて、稲刈りが終わったばかりのようだった。
 要所に道標が立っているので、あまり迷わずに山道に入ることができた。

 最初はヒノキとアカマツの林である。
 山頂へ続く車道を何度も渡りながら尾根にとりつく。

 尾根を忠実に登るわけでなく、ときおりトラバースを交えるので、急なところはまったくない。
 林相が貧弱なせいか、季節が行き過ぎてしまったためか、きのこはほとんど出ておらず、スギヒラタケが目立つ程度だった。
 スギヒラタケは晩秋に出るきのこで、かつては喜んで食べたのだが、2004年に中毒による死者が続発して、今は顧みられなくなった。

ホテイシメジ(大きな写真)
丸尾のブナ(大きな写真)

 上部ではカラマツや雑木もまじるが、基本的にはアカマツ林が続く。
 頂稜に届く直前に丸尾のブナを見る。
 ブナの木がまったくないのに、こんな巨木があるのは不審であるが、過去におそらくブナを徹底的に伐ってカラマツを植えたのだろう。

 説明板に樹齢600年とある。
 それはちょっとオーバーな気もするが、かなり弱っており、たくさんの支柱に支えられてようやく立っている姿は、やや痛々しい。

ウスキブナノミタケ(大きな写真)
ナメコ(大きな写真)

 頂稜には電波塔や車道が走っていて、静かでない。
 山頂は、広いキャンプ場になっていて、三連休の三日目とあって、大賑わいだった。
 あずま屋が空いていたので、大休止。

キララタケ(大きな写真)
稲刈る人(大きな写真)

 中音量音楽を流している人以外に、キャンパーはおおむね行儀がよく、大量の荷物を片づけている人が多かった。
 展望が楽しみだったのだが、中央アルプス側も南アルプス側も、頭のところに雲がかかっていて、残念だった。
 山頂も同様。

 帰りは来た道を戻った。