巨モミの尾根
− 大出山 −

【年月日】

2017年11月29日
【同行者】 単独
【タイム】

作業道入口(9:46)−鉄塔(11:25)−大出山(11:33-11:59)
−作業道入口(13:22)

【地形図】 和田 霧ヶ峰 ルート地図

 赤倉の森キャンプ場から尾根を登るのが一般的らしいが、キャンプ場で迷惑しているという記事をネットで見たので、国道から山頂直下へ続く破線路を登ることにした。
 破線路はいかにも作業道っぽい軌跡で描かれているが、行ってみればジムニーならかなり上部まで行けそうなほどしっかりした林道なのだった。

 国道から入ったところにも駐車スペースがあるが、廃棄物処分場などもあって作業のじゃまになってもまずいと思い、国道の広くなったところに自動車をとめた。

 作業道はほぼ地形図通りについていて、遠回りではあるが、急登のない緩やかな登りがずっと続いた。
 周囲は雑木(ざつぼく)混じりのカラマツ林である。

 基本的に谷を絡んでいくので、展望はない。
 ヤマドリがいきなり飛び立つので、とても驚く。
 西側に、三峰山らしき冠雪した尾根が望まれる。

苔むす転石(大きな写真)
三峰山あたりか(大きな写真)

 好天予報だったのだが、寒冷前線が予想より早く通過しているらしく、冷たい風が吹き、小雨もパラパラ降ってきた。
 とはいえ、雨具を着るほどでもなかった。

 沢から離れても、しっかりした作業道だが、上部では破線路から多少はずれるようになり、破線の終点より少し手前で、道が消えた。
 とはいえ、すでに大出山の直下まで来ているし、ヤブもほとんどないので、急斜面を登っていけばいいだけだった。

 傾斜が緩むとシラカンバ林の谷状となる。
 そこを登れば主稜線の一部で、アカマツの大木が点在する。

シラカンバ林(大きな写真)
浅間山(大きな写真)

 まずは送電鉄塔に立ち寄り。
 ここまで車道が登ってきているのだが、自動車で来るのは不可能だろう。

 八ヶ岳方面には雲がかかっていたが、晴れていればそこそこ見えたかもしれない。
 どうにか見えたのは東から北東方向で、荒船山から浅間山・四阿山あたりまでが見えていた。

水ノ塔山(大きな写真)
山頂あずま屋(大きな写真)

 山頂はそこから背の低い笹原を少し行ったところで、立派な東屋が建っていた。
 道のない山に立つ東屋としては、とてもしっかりした作りだった。
 周囲は疎林で、展望は樹林越しだが、西側が開ければ北アルプスが見えそうなところだった。
 とは言えこの日は前線通過後の冬型で、三峰山以遠は黒い雲がかかっていた。

 大休止の後は来た道を戻ったが、作業道終点に降りる手前で、巨大なモミの木を2本見つけた。
 1本は千手観音のように太枝を張り出した妖木で、もう1本は整った樹形だった。
 その近くには、アカマツの大木もあった。

巨モミ1(大きな写真)
巨モミ2(大きな写真)

 木を見て一度下りかけたのだが、尋常でないモミの木が気にかかり、再度木を見に行ったりした。
 作業道への下りでは、手頃な鹿道があったので、そちらを利用した。

大モミ(大きな写真)
大アカマツ(大きな写真)

 この日の主目的だった精米もできたので、有意義な一日だった。