ラッセルの一日
- 砥石城址から東太郎山 -

【年月日】

2017年2月12日
【同行者】 単独
【タイム】

砥石城址駐車場(9:43)−砥石城址(10:32)−前衛峰(11:13-11:46)−東太郎山(12:22)
−砥石城址(12:59-13:03)−砥石城址駐車場(14:02)

【地形図】 上田 真田 ルート地図

 甘楽PAで眠り込んでしまったので、歩き出しがやや遅くなった。
 とはいえ、さほどの歩行距離でないし、里山だから、積雪もさほどであるまいと思った。
 しかし、それは甘かった。

 枯れたアカマツの目立つ尾根を行く。
 急傾斜な斜面が立ちはだかると、左トラバースで米山城址との鞍部へ。

 砥石城址へは、整備された階段道を登っていく。
 戦国時代に、階段はないので、ここを登るのは骨が折れただろう。

砥石城址の石垣あと(大きな写真)
雪深い(大きな写真)

 砥石城址は、けっこう広く、建物がいくつも建っていた様子が偲ばれる。
 問題は水だが、どこかに水の手があったという説明板があったから、長期の籠城にも耐えることができたのだろう。

 升形城址から少し下るのだが、道が凍結していて、けっこう怖かった。
 ここはトラロープにすがりながら下った。

 さらに下ると、金剛寺峠。
 両側にそれぞれ、下る道があった。

振り返る足跡(大きな写真)
烏帽子岳(大きな写真)

 ここからは基本的に、道なし。
 通行困難な密ヤブでないからとりあえずいいのだが、積雪が多くなってきて、部分的にラッセルとなる。
 西側は雪が少ないのだが、ヤブに逃げると、イチゴやバラが多くてかなり不快だった。

 この先の登りでかなり消耗した。
 ここからはかなりのラッセルとなり、急登が苦しくなってきた。

 ようやくの思いで1201メートル標高点に登り着くと、東太郎山が眼の前になる。
 ひどく急降下したあと、長い登りで樹林のピークに至ることがわかる。
 しかも、雪は深そうだ。

ネギラーメンで元気(大きな写真)
大松山(大きな写真)

 とても行く気にならないので、とりあえずここで大休止にした。
 ネギラーメンとコーヒーを腹に入れて、しばし休むと、ザックも多少軽くなり、腰を上げてみると、やる気も戻ってきたので、東太郎へ向かう。

 大下りは積雪のためラクだが、深雪のダラダラ登りはとてもきつかった。
 北側は伐採地で、烏帽子岳・大松山などが望まれた。
 鞍部付近は、腐れ雪の小雪庇になっていて、踏み込むと厄介なので、南側のヤブを登ったが、ここもバラヤブのため、不快だった。

カモシカの足跡(大きな写真)
最後の鞍部あたり(大きな写真)

 もう少し余裕があれば、南尾根を下ろうかとも思っていたのだが、地形図を見ると、いくつかの小突起があるうえ、トレースは期待できない。
 時間もないので、自分のトレースを下るに若くはない。
 ここはさっさと、来た道を戻った。

 大休止したピークを登り返すのはイヤだったので、けもの道を利用して南側をトラバース。
 下りのラッセルはラクなので、歩程は捗る。
 金剛寺峠への下りでルートミスしかけたが、すぐもとに戻り、ずいぶん早く砥石城址に戻ることができた。