戦国時代の砦を歩く
− 三水城址 −

【年月日】

2011年2月13日
【同行者】 Uさん
【タイム】

村上大国魂神社(11:55)−狐落城址(12:54)−三水城址(13:30-13:58)
−村上大国魂神社(14:45)

【地形図】 坂城 ルート地図

登山口の鳥居
村上大国魂神社

 虚空蔵山に行ったときに精米してきた米が少なくなってきたので、また、信州の里山に出かけてきた。

 ようやく雪があがったのだが、近所の道路は凍結しているし、高速道路の路面もあまりよくなさそうだったので、出かけたのは陽が高くなってからだった。
 おかげで、登山口の村上大国魂神社までスムーズに走ることができた。

 入口から石段を少し登ると、神社の本殿。
 小さな境内だが、よく手入れがされている感じだ。

 すぐそばに、茅葺の十六夜観月殿。
 確かに、千曲川をはさんで鏡台山に昇る月を見るには、絶好のポイントだ。
 周囲のカシワは伐られて、展望がよい。

十六夜観月殿
腐れ雪の尾根(大きな写真)

 しばらく登ると、山ノ神と線刻された石を見る。うすく慶応三年という字も見える。
 ここは戦国時代の史跡なのだが、里山としての長い歴史もあるのだろう。

 足元には降ったばかりの腐れ雪が積もっていて、歩きにくい。
 道の両側には、カシワの木が多い。
 同じく村上氏の山城だった葛尾城跡の下部にも、カシワが多かった。

 急傾斜の尾根をまっすぐに登って、狐落城址。
 数十人の武士ですら、ここに籠城するなど無理だと思えるくらい、狭いピークだが、何層にも切った空堀があって、いかにもそれらしい砦あとだった。

アベマキ林
湯の丸・烏帽子

 その先も雪の中の急登が続く。
 カシワに代わって、アベマキが多くなってくる。
 この尾根には、植林が少ないので、急傾斜でも飽きずに登っていくことができるのがよい。

虚空蔵山
五里ヶ峯

 登り着いた三水城址は、孤落城よりずっと広く、周囲が伐開されているので、展望がよい。
 遠くでは、蓼科山や北アルプス、湯ノ丸・烏帽子などが雪をかぶっているが、北アルプスなどは雪雲をかぶっていて、判別しがたい。
 一方、坂城・上田周辺の低山がよく見えてすばらしい。

 近いのは大林山。
 冠着山はとても立派だが、山腹を走る林道が残念だ。

冠着山
石を咥えたカシワ

 千曲川の対岸には葛尾城址と五里ヶ峰、鏡台山。
 鏡台山の東の尾根は登ってないので、知った山がないが、ずっと手前の虚空蔵山のとんがりはとても立派だ。

 ピークでしばらくお茶休みをとって、下りは来た道を一気に戻った。

 コイン精米機もすぐ近くにあったし、びんぐし湯さん館という日帰り温泉もすぐそばにあるという、とてもロケーションのよい山だった。