春の摘み草
- 和平公園から鏡台山 -

【年月日】

2008年5月5日
【同行者】 Uさん
【タイム】

和平公園(8:03)−学有林前(8:20)−黒柏木山(8:40)
−鏡台山(9:25-9:30)−林道(10:30)−和平公園(11:15)

【地形図】 坂城、信濃松代 ルート地図

 ここに来るのは2度目。
 前回は1月だったが、積雪のため車道をえんえん歩いた末、登山口がわからずに退却した。

 その時も、冬枯れた里山に遊ぶ野鳥など見ることができたから、十分楽しめたのだが、ピークを踏み損ねた思いは残っていた。
 その山に、今度は初夏に出かけた。

リンゴの花(大きな写真)
桜咲く和平公園

 和平公園ではちょうど、桜が満開を迎えたところだった。
 未舗装の道路を、広い畑の中を町界に向かって登っていく。
 登山口には、坂城小学校学有林という看板と、鳩ヶ峰・大道山(堂叡山)登山口という看板がある。

 明治ごろには、山林を学校基本財産としておき、利用料や林産物の売り上げを施設や備品購入にあてる例がしばしばみられるが、現代の学有林は珍しいのではなかろうか。

 道のわきには細いコシアブラがたくさん植えられている。
 上から、コシアブラを摘みに来たとおぼしき男性がおりてきた。
 ひと登りで黒柏木山。

 ヤブサメ・キジ・ウグイス・ヤマガラなどの鳴く声が聞こえる。
 このあたりは、いつ来ても野鳥が多い。

 急なところを下って、鞍部。
 和平からの登山道がここまで登ってきている。

タチツボスミレ
山頂から五里ヶ峰

 ここからは緩やかな登降となる。
 ウリハダカエデ・リョウブの多い二次林だが、鏡台山の登りにかかるとアカマツとクリが多くなる。
 シラカンバの混じったカラマツ林になると山頂はすぐだった。

オケラ
ワダソウ

 曇っているので北アルプスは見えないが、五里ヶ峰・冠着山・大林山など、近くの山はよく見える。
 タチツボスミレが咲き乱れ、ハンゴンソウやワラビの芽が出ていた。

 下りは五里ヶ峰方面への尾根。
 防火帯のあとに灌木が生い茂っている。
 アカマツで、シジュウカラやホオジロ・センダイムシクイ・コガラなどがさえずっていた。

クサボケ満開
ナンテンハギ

 ごく普通の里山だが、ワダソウがちょうど見ごろで、可愛らしい花をたくさん咲かせていた。
 イカリソウは少しだけ、クサボケはたくさん咲いていた。

 アマドコロ・オケラ・ワラビ・ナンテンハギなどを摘みながらゆっくり下った。
 林道に出ると、山菜採りの人々の自動車が何台もとまっていた。