霧ヶ峰散策
- 車山から鷲ヶ峰 -

【年月日】

2007年8月13日
【同行者】 Uさん
【タイム】

車山肩(6:35)−車山(7:45-8:00)−蝶々深山(9:25)
−物見岩(9:55-10:55)−鷲ヶ峰分岐(11:50)−鷲ヶ峰(12:35)
−自然保護センター(13:25-13:40)−御射山ヒュッテ(14:05)−沢渡(14:27)
−車山肩(15:00)

【地形図】 霧ヶ峰 ルート地図

 天気がいいので、三ノ沢岳にまた行こうかとも思ったが、帰りのロープウェーの混雑を考えると行く気が失せる。
 そこで、霧ヶ峰の散策に切り替えた。

朝のマツムシソウ
穂高連峰遠望

 ここも混むだろうと思ったので、車山の肩まで一気に走る。
 朝6時半前に着けたので、駐車場も空いていた。

 雲はあるが、まずまずよく晴れており、吹き渡る風がとても涼しい。
 支度をしてまずは、車山をめざす。

 ブルドーザで開削したような感じの広い道をジグザグに登っていく。
 ノアザミ、マツムシソウ、ツリガネニンジン、ハクサンフウロ、ヨツバヒヨドリ、ネバリノギラン、クサフジ、ヤマトラノオカワラナデシコ、シラヤマギク、イブキジャコウソウなど、中級山岳らしい花々が咲き乱れている。
 ニッコウキスゲはいくつか咲き残っているだけだった。

ミネウスユキソウも終わり
清楚なシラヤマギク

 八ヶ岳は雲に洗われていたが、中央アルプス全山と北アルプス(槍穂〜鹿島槍)はよく見えており、美ヶ原の台地の右には、妙高一帯、さらに北東には四阿山から浅間山にかけての連なりを望むことができた。

 ヤナギラン、ノコギリソウ、トモエシオガマ、ミネウスユキソウ、ムラサキタカネアオヤギソウ、コキンレイカなどを見るとまもなく、車山の山頂。
 巨大な建築物が建てられており、観光客がそこここで休んでいた。

お昼のマツムシソウ
ベニバナシモツケソウ(大きな写真)

 山頂からブル道で草原へと下り、蝶々深山方面へ向かう。
 車山湿原では、クサレダマ、ベニバナシモツケ、ワレモコウ、チダケサシなどが咲いていた。
 ことに、ベニバナシモツケソウは一帯を赤く染め上げるほどにみごとだった。

 物見岩で平らな岩を見つけて横になると、思わず眠り込んでしまった。

八島湿原への下り
チダケサシ

 ここからは八島湿原に向かってゆるく下っていく。
 マルバダケブキ、オタカラコウなどが咲くなか、高度を下げていくと、陽も高くなって暑さが厳しかった。

 ミズナラやノリウツギの低木帯に入ると、足元にアサマフウロが濃ピンクの花を咲かせていた。

 鎌ヶ池の手前で、車道に出る。
 ここはオートキャンプ場なのか、湿原の中に自動車が入っているのはいかがなものかと思った。

 八島湿原の北を回り込んでいくと、車山がずいぶん遠くに見えた。

 時間があったので、鷲ヶ峰に寄り道することにして、分岐からガレた斜面を登っていく。

コウリンカ
八島湿原から車山を望む

 クルマバナ、クサボタン、ヤマオダマキ、コウリンカ、カワラナデシコなどが多い道を登っていくと、再び涼しくなる。

 鷲ヶ峰で大休止にしようと思っていたのだが、ライターを忘れてきたので断念。
 分岐から自然保護センターのある駐車場におりた。

 売店で牛乳など飲んだのち、湿原の南のへりを歩く。
 このあたりの草花のわきには、名前を記した札をつけた針金が挿してある。

 キンバイソウ、ヤマトラノオ、ヨツバヒヨドリ、コウゾリナ、チダケサシ、ヤナギラン、シシウド、コオニユリ、アカバナ、アキカラマツなどを見ながら行くと、御射山ヒュッテ。

 涸れ沢を渡って、クサフジの多い道を少しで自動車の通る広い道。
 これは、先ほどのオートキャンプ場に行く道路だ。

 草原の中とちがい、車道歩きはすこぶる暑い。
 どうして草原を切り開いて道路をつくる必要があったのだろう。

 沢渡で、本日初めて沢を渡る。
 水場があるかと思ったが、周囲にわき水は見あたらなかった。

 車山の肩へはここから緩やかに登っていく。
 肩の駐車場はほぼ満車で、おおぜいの観光客が行き交っていた。

 コロボックルヒュッテのベランダでコーヒーをいただいて、人心地ついた。