オキナグサ咲く
- 霧訪山再訪 -

【年月日】

2007年4月15日
【同行者】 Uさん
【タイム】

山の神自然園駐車場(7:49)−鉄塔(8:30)−ブナの分れ(9:00)
−霧訪山(9:15-10:25)−エポシ(10:45)−尾沢峠(11:28)
−山の神自然園駐車場(12:06)

【地形図】 塩尻、北小野 ルート地図

ヤマエンゴサク(大きな写真)
ちょっと褪せた色のカタクリ

 前回は宮前登山口から登って分水嶺に下山したので、今回は山の神自然園からの周回コースとした。

 山の神自然園は、塩尻市で里山環境保全のために整備されているところで、雑木林や手の入った植林地からなる、いいところだ。
 道ばたには、ヤマエンゴサクやニリンソウ、ナガバノスミレサイシンなどがちょうど見ごろ。
 アズマイチゲはやや盛りを過ぎており、湿気のある樹下にはイワボタンも咲いていた。
 やや肌寒かったが、カタクリもいっせいに開花し始めたところだった。

 しばらくは林道歩き。
 シジュウカラがいたので、写真を撮ろうとしたら、奥の駐車場に向かう車がどんどん走ってくるので、撮ることができなかった。
 林道から見下ろすシイタケのほだ場でリスが歩いているのがちらりと見えた。

 駐車スペースのわきで流れを渡って、山道に入る。

オキナグサ(大きな写真)
イワボタン(大きな写真)

 尾根上の送電鉄塔に向かうのだが、歩き出しからなかなかの急登だ。
 周囲は雑木交じりのアカマツ林。

 鉄塔からは尾根上をゆるく登降する。
 おおむね雑木で、下生えはほとんどソヨゴだ。

 コブシの花はちょうど開いたばかり。
 遠くからでもよく目立つのだが、樹高が高いので、花の写真は撮りにくい。
 足元にはイワウチワがつぼみを持ち上げているが、開花するまでもうひとふん張りといったところ。

 傾斜が出てくると大芝山への尾根をあわせて、ブナの分れ。
 ここから霧訪山の肩までの斜面がカタクリ平だ。

 楽しみにしていたのだが、ここのカタクリはまだつぼみ。
 明るい林をジグザグに登った少し先が、霧訪山の山頂だった。

穂高連峰を望む(大きな写真)
コブシの花も多かった

 前回は天気がよくなかったのだが、この日は快晴。
 霧訪山は晴れた日に登らなくてはもったいない。

 先週の守屋山に引き続き、北アルプスと南アルプスの大観。
 中央アルプスは近すぎて見えないが、御嶽は頭だけ見えていた。
 頚城山塊も見えるのだが、春霞。
 八ヶ岳方面は逆光。

 守屋山より北アルプスに一歩近づいた分、こちらの迫力は十分。
 槍・穂高連峰や大天井岳はずいぶん近く見えた。
 南アルプスは遠くはあるが、ほぼ全山よく見えていた。

 時間もたっぷりあるので、山頂に自生しているオキナグサを愛でながら、のんびりと大休止。
 オキナグサは見ごろで、なかなかよかった。

 帰りはエボシから尾沢(おさ)峠を回って下るルートをとる。
 こちらはややヤブっぽいところもあったが、人通りも少なく、ヤマドリやカモシカが歩いていたりする、静かな道だった。