初冬の日だまりで疲れを癒す
- 冠着山 -

 【年月日】  2004年12月10日
 【パーティ】 Uさん
 【タイム】  聖湖分岐(10:50)−駐車場(10:55)−冠着山(11:30-12:45)−聖湖分岐(13:30)
 【地形図】 麻績

テイカカズラの実
 小檀嶺岳から下山したのち、国道143号線の青木峠を越えて、四賀村の松茸山荘に泊まった。

 小檀嶺岳周辺のアカマツ林もりっぱだったが、四賀村あたりはほぼ全山がアカマツ林という感じだった。
 アカマツの多い山はそれほど珍しくないが、これほど徹底的に管理されたマツタケ山が連綿と続いているというのは、なかなかすごい。

 マツタケの出そうなところには必ず柵がしてあって、その年度の山主による張り紙がしてあった。
 無断入山者の罰金に、10万円から30万円のランクがあるということを初めて知った。

 四賀村から風越峠を越えて坂北村・麻績村方面に向かい、麻績村のスーパーで若干の食料を調達して、千曲市方面に向かう。
 四十八曲トンネル手前から聖湖方面に左折し、しばらく行った三叉路で冬季全面通行止めと書かれた看板を見る。

 路面は薄く霜が降りた程度で、走行には支障がなさそうだったが、看板にしたがって自動車を降り、ここから歩くことにした。

 車道歩きはほんの少しで、すぐに広い駐車場。
 山の南面に群生したシラカンバの幹が白くまぶしい。

 駐車場からさらに荒れた林道を行く。
 林道終点から山道だが、ほんのひと登りで尾根上の鞍部。

 登山道は山の北側をジグザグにトラバースしていくので、樹間越しながら、北アルプスの大観が広がる。 あいかわらず、鹿島槍が堂々としている。
 槍・穂高連峰も見えるが、奥穂以外ではまだ雪がさほど積もっていないようだ。

 ここの登りにはコブシの大木が何本もある。
 どの木にも、暖かそうなうぶ毛にくるまれたつぼみが、たくさんついていた。
 残雪の北アルプスを背景にコブシがいっせいに開花するさまは、さぞかしすばらしい光景だろう。

 足元にツチグリがいくつか出ていた。
 ツチグリは寒いときによく出るきのこだ。

 ガマズミやカンボクは霜げてしまい、白い毛のようなテイカカズラの実にも霜がついていた。
 実のついたメギが1本あったので、もっと生えてないか探したが、見つからなかった。

 あっという間に広い山頂。

 残念ながら、北アルプスを前にした北西側は疎林におおわれているので、展望はなし。
 戸隠・妙高の見える北側にはスギが植えられているので、これまた大展望なし。

 南側はカヤトの広い斜面なので、四阿屋山などが見えるのだが、逆光のため冴えない。
 浅間と根子岳方面がどうにかよく見える程度だった。

 風もなく暖かな日だまりで、のんびりして帰った。