展望の里山
- 子檀嶺岳 -

 【年月日】  2004年12月9日
 【パーティ】 Uさん
 【タイム】  当郷集落(10:15)−子檀嶺岳(11:55-12:45)−村松登山口(13:36)
 【地形図】 別所温泉、信濃西条

野沢菜畑

後景は子檀嶺岳
 村松登山口近くからしばしサイクリング。

 初めは下りだかららくちん。
 当郷入口から子檀嶺岳方面へと、ゆっくりこぎ登る。

 周囲はちょっとした棚田の景観。  畑に植えられた野沢菜がずいぶん伸びている。
 収穫した野沢菜を漬け込む準備をしている家もある。

 バスの折り返し場近くに自転車をとめ、鳥居をくぐって左の方に登っていく。
 すぐ右手のりっぱな竹やぶの中に、登山道入口があった。

 竹やぶを抜けると、これまたきれいに手入れされたアカマツ林。
 これほどきれいなアカマツ林は、ちょっと記憶にないほどだ。
 しいて言えば、うんと昔のマツ山は、こんな感じだったと思う。

 ジグザグ登りで高度を上げていくと、板状の石が積み重なった畳石。
 陽当たりのよい小尾根に上がると、オケラの枯れ花がそこここに立っている。
 オケラの天然ドライフラワーだが、私は渋いその姿が好きだ。

 強清水という水場では、冷たい水がごんごんと湧きだしていた。
 真冬でも涸れることはあるまいと思われる、よい水場だ。

 手入れのされてないヒノキ林になるとしばらくで、林道に出合う。
 このあたりは平坦だが、荒れた感じは否めず、凍えたツルリンドウの実が目を慰める程度。

 林道から再び登山道に入ると、急な斜面をジグザグに登る。
 初めはヒノキ林で、やがて寒々しい雑木林。
 モミの幼樹がたくさん芽ばえていた。

 次第に傾斜が増し、イワカガミの群落が目立つようになるところを登りきると、頂稜の一角。
 山頂はすぐ先だった。

 山頂は広くないが、疎林の中に祠が数基あるだけなので、展望はまずまず。
 朝方は霧がかかっていたが、ずいぶんよく晴れてくれた。

 ここから見えるなかでもっともかっこいい山は、鹿島槍だ。
 あとは四阿山・根子岳、浅間連峰、美ヶ原などがよく見えた。

 前夜は、帰宅後急いで出発してきたので、ほとんど休んでいない。
 ワインを燗していただいたら、一気に眠くなった。

 帰りは、村松コース。
 こちらは、一気に急下降する。

 小ピークとの鞍部付近からアカマツ林になるが、このあたりは「入山禁止」の張り紙とともに、登山道以外のところに、すずらんテープによる柵がしてある。
 テープの腐った繊維が木々にからみついていて、とても汚らしい光景だ。

 スギ林に入ると、まもなく自動車をデポしておいた地点に着いた。